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蜜源、蜜源植物は一般には聞きなれない言葉です。ミツバチが花や花粉を集める植物が蜜源植物と呼ばれます。

生き物にとって、食べ物はとても重要です。どんな生き物も、栄養が偏ったり不足すると、健康に影響が出ます。

ニホンミツバチにとっての食べ物は花の蜜や花粉です。このため、蜜源植物への理解はとても重要となります

蜜源植物は日本に何百種類も

蜜源植物は日本だけでも何百種類もあります。

レンゲのハチミツ、アカシアのハチミツというように、蜜源によってハチミツの味がまったく違います。

ニホンミツバチの場合はいろんな花の蜜が混ざったハチミツを採ります。これを百花蜜(ひゃっかみつ)と呼びます。

百花蜜では、ミツバチがどのような花に訪れて蜜を集めたかによってハチミツの味や風味が変わります。

つまり、周囲の蜜源植物とハチミツの採取時期によって、ハチミツの味が変わるのです。

このため、同じニホンミツバチのハチミツでも、広葉樹林が豊かな森の中と、草花が多い平地で取れたハチミツの味や色、風味は異なります。

ニホンミツバチの愛好家同士でお互いのハチミツの味を品評している人もいます。

蜜源植物の図鑑のような本も出版されています。蜂からみた花の世界―四季の蜜源植物とミツバチからの贈り物という本がオススメです。

季節を通してバランスよく花が咲くのが理想的

よく質問されるのが、養蜂するには花畑が必要ですか?とか、花を求めて巣箱を移動させるのかということです。

花畑のすぐそばに巣箱を設置して、その花の蜜を集める養蜂の方法もありますが、ニホンミツバチを趣味で飼育する場合は、ほとんどが一箇所においたままにします。

設置場所は家の前や、畑の中などです。

花畑のようにたくさん花が咲く場所があるのはミツバチにとっては嬉しいのですが、ある一種類の花だけが育てられている場合、その花の時期が終われば周囲の蜜源植物が激減してしまうことになります。

人間に例えるなら、数週間だけ大食いしてそのあとは1日1色の生活を続けるようなものです。

「菜の花」などの特定の花畑が周囲にあるよりも、バランスよく周囲に花があり、季節を通して蜜源植物が周囲で咲いている方が理想的な環境と言えるのです。

田舎、山奥が蜜源植物が豊富とは限らない

美しい段々畑に、周囲には戦後に植えられた人工林が広がる山間部は、一見緑が豊かなように見えても蜜源植物が乏しい場合があります。

京都ニホンミツバチ週末養蜂の会が活動する地域も、山間部ではこのような地域も多いです。

まず、稲は風媒花ですので蜜がありません。花粉採取に行くことがありますが、蜜源植物として魅力は低いです。

さらに、あぜ道の草刈りはしっかり行われて、ニホンミツバチが好む草花が生えていないことも多いです。

ニホンミツバチは山の木々から蜜を集めます。杉・檜の人工林には蜜源植物が乏しく、ニホンミツバチにとって酷な環境です。

反対に都市部の住宅地で、驚くべきほど早くハチミツが溜まることもあります。

住宅の庭や街路樹などに蜜源植物があること、競合となる他のニホンミツバチの群れやセイヨウミツバチの群れ、昆虫が少ないため蜜源を独り占めできること、また、空き缶に残ったジュースなどを集めていると考えられます。

張り切っていろんな花を植えて増やしてみたいと思いますが、まず行うことは雑草の刈り取りをなるべく控えることです。

人間にとってはただの雑草で、花も小さくて咲いていることにすら気が付かない植物も、ニホンミツバチにとっては貴重な蜜源植物であることがあります。

ヤブガラシはその典型です。ヤブガラシはビンボウカズラとも言われており、庭にヤブガラシが生い茂ることはよくないとされています。しかし、ニホンミツバチにとっては貴重な蜜源植物です。

ニホンミツバチは半径2km程度飛行して蜜を集めると言われています。

このため、個人で庭や畑に蜜源植物を植えた程度では限界があります。蜜源植物が不足した時の現実的な選択としては、巣箱を蜜源植物がより豊富な場所に動かすことになるでしょう。

もちろん、蜜源植物を植えることはとても素晴らしい活動です。地域全体で取り組みを行えば効果はゆっくりと現れるはずです。

ニホンミツバチの春の蜜源植物の例

越冬明けから分蜂時期にかけて重要となる、春の蜜源植物の代表的な例をご紹介します。

琵琶(びわ)

蜜源が少ない冬から初春に白い花を咲かせます。花の少ない時に、不足がちな蜜を補える蜜源・花粉源です。

ビワの木に訪れているのをよく見かけることができます。セイヨウミツバチの養蜂では、ミツバチが本来休むべき時期に、琵琶の蜜を集めるために働いてしまい、群れの消耗の原因になることから、あまり好まれていないようです。

ニホンミツバチのQ&Aでも質問がありました。
枇杷(びわ)の花は、蜜源植物として有効ですか?(冬場の働き蜂の過労働になるとの情報?)| ニホンミツバチのQ&A

梅(うめ)

梅は、早春に咲く花です。梅園が春先に見頃になりますよね。ニホンミツバチにとって、春を代表する蜜源植物です。

越冬してすぐの重要な蜜源・花粉源です。「梅が咲くまで群れが持てばなんとか越冬できそうだ」という養蜂家の声もよく聞かれます。

実がなるためにもミツバチの活動はとても重要です。ニホンミツバチを飼育すると、梅の実がたくさんに取れるようになることも多いです。

蓮華(れんげ)

蜜が豊富なレンゲは、分蜂時期に近く咲くため、重要な蜜源です。

レンゲのハチミツは、日本人が最も好むハチミツの1つですが、近年は休田時期にレンゲを育てる方が減り、レンゲの花は少なくなっています。

空きスペースがあれば誰でも簡単に育てることができる蜜源植物なので、タネを蒔いて育ててみるのも良いでしょう。

菜の花(なのはな)

春先に一面に咲く菜の花畑は、ニホンミツバチにとっても貴重な蜜源です。

菜の花の黄色い花は目立ちます。ニホンミツバチよりもセイヨウミツバチがたくさん来ていることが多いです。

油をとるために栽培されていましたが、最近は栽培量が減少しているようです。

ニホンミツバチを通して蜜源植物を植える活動をされている団体もあり、大変素晴らしいことだと思っています。

一人一人が蜜源植物に目を向け、そこから地域の環境にも目を向けていけると良いですね。






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