Qマンションやビルの屋上で日本ミツバチを飼えますか?
初心者には難しいです。屋上養蜂プロジェクトはほとんどがセイヨウミツバチを飼育しています。
ビルの屋上でミツバチを飼うことは可能ですが、初心者におすすめできるものではありません。
最近、「都市養蜂」という言葉を聞くことが増えました。銀座や新宿など、都心のビルの屋上でミツバチを飼うプロジェクトが話題になっています。
ほとんどのプロジェクトは外来種を飼育
都市養蜂で飼われているのは、ほとんどが外来種のセイヨウミツバチです。
セイヨウミツバチは養蜂業者から購入できます。群れごと買って、屋上へ設置した巣箱に入れれば、すぐに飼育を始められます。
とは言っても、初心者で簡単にできるものではなく、近隣へのトラブルを防ぐため、熟練者やアドバイザーがしっかりと管理して行っています。
ただし、都市養蜂は「自然生態系のため」と言われることもありますが、セイヨウミツバチは外来種です。在来のニホンミツバチや野生のハナバチ類と餌場を奪い合う可能性があり、生態系への影響を懸念する声もあります。
ニホンミツバチは捕獲が必要
一方、ニホンミツバチは基本的に販売されていません。飼育を始めるには、野生のニホンミツバチを捕獲する必要があります。
春になると、ニホンミツバチは「分蜂(ぶんぽう)」といって群れが 2 つに分かれます。このとき、新しい巣を探しているミツバチを、空の巣箱に呼び寄せて捕獲します。
都心にもニホンミツバチは生息していますが、ビル屋上に巣箱を置いても、野生のニホンミツバチがやってくる保証はまったくありません。
テレビ番組「鉄腕ダッシュ」では、新宿のビル屋上でニホンミツバチを呼び寄せる企画がありましたが、5 年かかってようやく 1 群がやってきたそうです。初心者が気軽に始められるものではありません。
屋上養蜂の注意点
屋上での養蜂には、他にもいくつかの課題があり、難易度が高くなっています。とても初心者に勧められるものではありません。
暑さ対策
屋上は遮るものがなく、コンクリートの照り返しで高温になりやすいです。夏場は特に注意が必要で、日よけなどの暑さ対策が欠かせません。
特にニホンミツバチの飼育では、このサイトでも紹介している重箱式巣箱を使うことが多いのですが、暑さ対策をしないと巣が溶け落ちてしまうことがあります。
蜜蝋でできた巣は高温に弱く、真夏の屋上では巣落ちのリスクが非常に高くなります。これが屋上でのニホンミツバチ飼育を難しくしている大きな要因です。
近所迷惑
限られた人しか屋上に近づかないため安全性は確保しやすいですが、糞害や分蜂時の騒ぎなど、近隣への配慮は必要です。
特にニホンミツバチを重箱式巣箱で飼う場合、分蜂の管理が難しいという問題があります。
セイヨウミツバチは巣枠式巣箱で内部を確認しながら分蜂を管理できますが、重箱式巣箱は分蜂をミツバチ任せにします。
春になると突然数千匹の群れが飛び立ち、近隣のお宅に集まってしまうこともあります。
これはビルの屋上に限らず、都市部や住宅地でのニホンミツバチ飼育全般に言えるリスクです。
住宅地での飼育はおすすめしません
このサイトでは、住宅地やビルの屋上でのニホンミツバチ飼育は基本的におすすめしていません。
重箱式巣箱は分蜂の管理が難しく、近隣トラブルのリスクが高いためです。
もし住宅地やビルの屋上で飼育する場合は、このサイトで紹介している方法ではなく、巣枠式巣箱などで分蜂をしっかり管理できる方法を選び、安全を確保した上で行ってください。
関連情報
ニホンミツバチの捕獲方法については、こちらで詳しく解説しています。
分蜂の捕獲方法
分蜂群の捕獲は時期・場所・誘引がポイント。初心者は巣箱を5箱以上分散設置し、待ち箱ルアーを活用することで成功率が上がります。冬から準備を始めましょう。

近所迷惑について詳しくはこちらをご覧ください。
近所トラブル対策
住宅地での養蜂はトラブルにつながります。苦情だけではありません。ニホンミツバチで起こりやすい近所トラブルと防止方法を紹介します。





