Q趣味のニホンミツバチ養蜂の場所は?花畑は必要ですか?更新日: 2020年08月12日
「花畑がないから養蜂できない」と思っている方が大変多いですが、「自然環境」という点からみたとき、場所のハードルは意外と低いです。
日本ミツバチは人間か気づきもしないような小さな花などからも蜜を集めてきます。普通の田園風景でも、田んぼの畔の雑草や、山の樹々から蜜を集めてくるのです。
もちろん、周りにニホンミツバチが花を集める植物がたくさんあるのは良いですが、花畑のように短期間に同じ花がたくさん咲いて終わる場所ではなく、周囲に様々な花があり年間を通して咲いている花がある場所の方が良いのです。
また、花畑は日当たりが良く、開けた場所なので風を遮るものがない場所が多いですが、ニホンミツバチは直射日光や風が強い場所は適していません。花畑はどちらかというとニホンミツバチの飼育には適していないと言えます。
セイヨウミツバチでは、次の写真のように、花畑に巣箱を移動させて、その花のハチミツを採取します。このような映像や写真が紹介されることも多いため、花畑に巣箱を置くイメージが強いのかもしれません。
次に、広大な土地が必要と思っている人も多いですが、ニホンミツバチの巣箱を設置するだけであれば1メートル四方の小さなスペースがあれば十分です。
家の軒下などや畑の隅など、何にも使われていない小さな空きスペースに設置ができます。自然が豊かな地域の一軒家は庭も広い場合が多く、設置場所には困りません。
「自然環境」よりも考慮する必要があるのが、「近所迷惑」です。
わずかなスペースで飼育できるので、住宅地で飼育しようとする人がいますが、分蜂の騒ぎや、フン害など、様々な問題があります。
特に、ニホンミツバチの飼育の場合では、分蜂をコントロールせずに、ミツバチの好きなタイミングで分蜂させるので、分蜂のトラブルが起こりやすいです。
ミツバチの飼育は住宅地では近所迷惑になる場合が多いため、熟練者以外は絶対に行わないで下さい。
住宅地で起こるミツバチ飼育の近所迷惑については、詳しくは次のページで紹介しています。
住宅地での養蜂はトラブルにつながります。苦情だけではありません。ニホンミツバチで起こりやすい近所トラブルと防止方法を紹介します。
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