まずニホンミツバチの分蜂の捕獲して飼育を始めます。捕獲には簡単なコツがいくつかあり、実践することで確率を高めることができます。毎年、数十以上の分蜂を捕獲する達人のコツを教えます。

自然入居と強制捕獲
捕獲には大きく分けて、自然入居と、強制捕獲の 2 つあります。
分蜂して出てきたニホンミツバチの群れは、次の写真のように元の巣の周囲の木などに一時的に集合します。そこから新しい場所が見つかれば、一斉に飛んでいき、入居して巣を作り始めます。

自然入居とは、空の巣箱を設置しておき、そこにニホンミツバチが自ら入って住み着くことです。強制捕獲とは、写真のような状態のミツバチを、無理やり巣箱に入れてしまうことです。
強制捕獲はすでに飼育群がいる人向けです。初心者は自然入居を目指すため、このページでも自然入居について解説します
すでに飼育している人は、強制捕獲については次のページで紹介しています。このページでは自然入居について解説していきます。
飼育群の分蜂捕獲
分蜂集合板を使えば飼育群の分蜂を効率的に捕獲できます。設置角度は20〜30度、元の巣箱から10m以内がポイント。強制捕獲の方法と動画も紹介。

自然入居の流れ
自然入居は、小鳥の巣箱の設置と似ています。小鳥用の巣箱を適した場所に置いておくと、野生の小鳥が住み着くことがあります。ニホンミツバチも同じで、巣箱を適した場所に設置しておくと、分蜂群が引っ越してくることがあります。
ニホンミツバチの分蜂群れは多くの場合は数千匹以上です。大群が一斉に飛来するので、嵐のような音を立てながら、雲のように飛んで来ます。そして 10 分ほどでほとんどのミツバチが中に入ります。
これから始める人が 1 群れ目を捕獲するのは大変ですが、捕獲の可能性を高めるコツがいくつかあります。
それは習得が難しい技術ではなく、誰でも時間と労力、少しのお金をかければできることです。このページでは、そのコツを 1 つずつ紹介していきます。
いよいよ 2 月になり、分蜂時期は直前に迫っています。
九州では 3 月中旬、中国地方から関東では 3 月末頃から始まります。
これから準備しても間に合わない可能性があります。
捕獲に必要なものと、教材がセットになったスタートキットがおすすめです。
詳しくは次のページをお読みください。
分蜂の時期について詳しくは、 分蜂時期を逃さないをお読みください。捕獲のコツ 1: 分蜂の時期に遅れない
もっとも重要なのが、分蜂の時期に遅れないことです。分蜂が始まって、1 ヶ月くらいがもっとも多い時期です。
分蜂時期に遅れると、捕獲の可能性が大きく下がります。初心者でもっとも多いのがこの失敗です。まず分蜂の時期をしっかり把握して、冬の間にしっかり準備しよう。
九州南部では 3 月上旬から始まりますが、東北では 5 月に入ってから始まる地域もあります。このように地域によっても大きな違いがあります。
捕獲の時期について詳しくは、次のページをお読みください。
分蜂時期を逃さない
分蜂の時期は九州南部で3月上旬、関東で3月下旬、東北で4月中旬から。1ヶ月で7〜8割の分蜂が終わるため、準備は冬から始めましょう。分蜂マップで最新状況を確認できます。

捕獲のコツ 2: 多くの巣箱を分散させて設置

捕獲のコツは、何と言ってもたくさんの巣箱を用意することです。巣箱 1 つだけでは可能性が低いです。巣箱をたくさん用意すればするほど、捕獲の確率が上がります。冬の間にできる限り巣箱を用意しておきましょう。
しかし、自宅の前庭と隣の畑などのように近距離に置いてもあまり効果がありません。それではどの巣箱もほぼ同じ条件ですし、近く(数百メートル以内)にニホンミツバチの群れがいない可能性もあるからです。
巣箱はできるだけ分散させて、離して設置してください。数百メートルは離しましょう。友人や親戚にも頼んで、いろんな場所に巣箱を置くのが捕獲への近道です。詳しくは、次のページをお読みください。
たくさん巣箱を用意する
ニホンミツバチの捕獲率を上げるには巣箱を5個以上用意し、分散配置するのがコツ。1箱だけでは望みが薄いので、 友人・親戚の土地も活用しましょう。

捕獲のコツ 3: 蜜蝋を塗る

巣箱を置くだけでもニホンミツバチの分蜂群れやってくることもありますが、いくつか入居の確率を高める方法があります。
その 1 つが、蜜蝋(ミツロウ)です。蜜蝋とはミツバチの巣の材料です。巣箱内部に塗ることで、ニホンミツバチの分蜂群れを誘引できることが知られています。
ニホンミツバチは、以前に巣が作られていた場所を好むと言われています。巣が一度作られた場所は、蜜蝋がこびりついており、蜜蝋の匂いがついています。このような理由から蜜蝋を塗りつけるのです。
詳しくは次のページをお読みください。
巣箱に蜜蝋を塗る
ニホンミツバチの捕獲率を上げるには巣箱に蜜蝋を塗ることが効果的です。塗る場所は天井部分でOK。ドライヤーで熱して薄く塗るのがコツ。セイヨウミツバチの蜜蝋では効果がないので注意が必要です。

捕獲のコツ 4: 待ち箱ルアーで誘引する

これから始める場合、ぜひ利用してほしいのが待ち箱ルアーです。
元々、キンリョウヘンというランが、ニホンミツバチを誘引することが知られていました。
巣箱の横にキンリョウヘンを置いておくと、ニホンミツバチが誘引されて、入居しやすいのです。しかし、入手・栽培・利用は初心者には少し難しいのが問題でした。

2014 年から、キンリョウヘンの誘引成分を化学的に合成した待ち箱ルアーが発売されました。待ち箱ルアーは芳香剤のように、開封した時点から誘引力を発揮します。地域の分蜂開始時期の 1 週間ほど前に開封して巣箱に取り付けます。
待ち箱ルアーは口コミで評判が広がり、人気が高まっています。
待ち箱ルアーで誘引
待ち箱ルアーはキンリョウヘンの誘引成分を合成した製品です。有効期間45日、分蜂時期に巣箱に取り付けるだけで、初心者でも簡単に使えます。

捕獲のコツ 5: 設置した後は慌てずに待つ
いきなり分蜂群れが飛んでくるのではありません。まず、偵察隊が営巣に適した場所を探します。これは、探索蜂と呼ばれます。
分蜂群れは、複数の場所を探しに行っています。他に良い場所を見つけて、入居してくれないことも多いので、探索蜂が来ただけで期待しすぎないほうがよいです。
有力な候補地になると、50 匹、100 匹程度の探索蜂が頻繁に出入りするようになります。すでにニホンミツバチが住んでいると勘違いして、巣箱を動かしたり、中を覗き込んだりして、失敗することがよくあります。何もせずに待つことが鉄則です。
慌てずに待つ
探索蜂は分蜂群の「内見係」です。巣箱に出入りを繰り返し始めたら入居の前兆。50〜100匹が来ても慌てず待ちましょう。花粉を持ち帰る蜂がいれば入居確定です。

捕獲のコツ 6: 諦めずに夏まで待つ
タイミングに遅れないことも大事ですが、諦めないことも大切です。分蜂時期を逃さないで解説しているように、分蜂の大部分は春先の 1 ヶ月に集中します。しかし、夏までは捕獲の可能性があるので、巣箱はそのままにしておきましょう。詳しくは次のページで解説しています。
夏にもチャンス
夏分蜂や逃去群で6月以降もニホンミツバチを捕獲できるチャンスがあります。巣箱を片付けず、待ち箱ルアーもそのままに。






















