養蜂のご近所トラブルとその防止方法

更新日:2020年06月02日

住宅地での養蜂はトラブルにつながります。苦情だけではありません。ニホンミツバチで起こりやすい近所トラブルと防止方法を紹介します。

近所迷惑にならないようにしましょう

住宅地で安易に巣箱を設置し、ご近所トラブルを起こせば、「ミツバチを住宅地で飼育する非常識で迷惑な人」になってしまいます。ニホンミツバチの飼育が原因で、そのような事になることだけは避けてください

基本的に、住宅地では飼わないでください。苦情がくることも多く、条例で住宅地における飼育を禁じている自治体もあります。家族や隣人が刺されてしまうということは容易に考えられるトラブルです。

また、その他にも意外なトラブルがあり、住宅が少ない地域でも起こってしまうものもあります。よくあるトラブルについて紹介しますので、ご近所に事前に説明を行ってください。また、ハチミツをおすそ分けするなどして、良好な関係を築いておいてください。

これから始める方には想像できない、予想外のトラブルが起こります。決して住宅街では飼育しないでください。

ご近所トラブル1.「怖い」と苦情が来る

「刺されてしまいそうで怖いから、飼育をやめてほしい」というのが最も多い苦情です。ニホンミツバチは基本的には大人しいのですが、寒い冬の季節や、群れが消滅しかけている場合は、ニホンミツバチも攻撃的になります。また、化粧品にニホンミツバチを刺激する物質が入っていることもあります。

普通の人は、刺されても少し腫れる程度ですが、アレルギーを持つ人が稀におり、最悪の場合は死に至ることがあります。決して軽視することはできません。人の出入りがある場所には、巣箱は設置しないでください。

私たちが飼育する場合にも、巣箱の周囲の住宅が少し多い場所に巣箱を設置すると、苦情が寄せられることがあります。特に、子供がいる方はミツバチの飼育に関して敏感です。「子供が刺されそうで心配」という意見は納得できますので、その場合は他の場所を探してください。

ただ、ニホンミツバチではない別の種類のハチが飛んでいるのを見た方から、「あなたが巣箱を置くから、ハチがたくさん家の周りを飛んで困る」というような的外れな苦情が来ることもあります。このような苦情に対しては、しっかりと説明をして解決してください。

ほとんどの人は、スズメバチもアシナガバチも、ミツバチもクマンバチも区別がついていません。丁寧に説明して理解してもらうことが必要です。

ご近所トラブル2. 見落としがちな糞害は、ご近所に大迷惑

洗濯物や車に、黄色い無数のシミがついたようになることがあります。これは、糞害(ふんがい)と呼ばれるものです。ミツバチはきれい好きですが、あくまで巣の中だけです。巣の中では糞をしませんが、巣の外で糞をします。

ミツバチは飛行中に糞をしますので、巣箱の近くの洗濯物や車、住宅の壁などを汚してしまうことがあります。糞害が起こると、黄色い無数のシミがついたように見えます。住宅の密集地では注意してください。私たちは、糞害が発生した場合にはすみやかに巣箱を移動させます。一般にはあまり知られていませんが、最も起こりやすいトラブルです。

この写真の例ではわずかに付いているだけですが、大量に着くと壁一面が汚れることもあります。

糞害はかなり厄介な問題です。まず、被害が発生していても気づきにくいです。知らない間に近所迷惑になっている場合があります。

糞害を防ぐ対策には完全なものはなく、巣箱を別の場所に移動させる以外はありません。

ご近所トラブル3. 春に分蜂群が飛び回り、恐怖を与える

「ニホンミツバチが出入りする様子なんて、少し見えにくい所に巣箱を置いておけば見えないし、隣の家の人に内緒で飼育しても大丈夫だろう」なんて思っていないでしょうか。

確かに、普段はニホンミツバチの飛翔はあまり目立ちません。しかし、分蜂のときは、何千匹ものニホンミツバチが飛び回ります。家の中からでも、庭先を飛び回る羽音が聞こえます。

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住宅地に巣箱を設置した方から、「分蜂のときにこんなにニホンミツバチが飛び回るとは思わなかった。今日は隣の人がたまたまいなかったのでよかったが、明日も飛び回らないか不安でたまらない。今すぐ巣箱を動かしたい」との相談を受けたこともあります。

分蜂の騒ぎを知らない人が見ると、驚いて市役所などに駆除の依頼をされる可能性もあります。また、騒ぎに驚いた人が転倒して怪我をしたり、交通事故を起こしたりするかもしれません。

都市部では分蜂が起こって、ニホンミツバチが飛び回ったり、信号機などにニホンミツバチが集合すると、警察車両が出動したり、ニュースで取り上げられるなどの騒ぎになります。

都市部でなくても、自宅の庭で飼育していた巣箱から、分蜂群が飛び出し、隣の家の軒下に集合してしまうかもしれません。それまでこっそり飼育していて、そのとき初めて隣人が飼育について知ったのであれば、関係が悪化してしまうでしょう。

初心者は決して住宅地では飼育しないこと

ビルの屋上などの住宅地で養蜂を行うプロジェクトでは、プロが行っていたり、プロがアドバイザーとして参加しています。

初心者は間違っても住宅地では飼育しないでください。

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