私たちの使用している巣箱は、「重箱式巣箱」と呼ばれる巣箱です。重箱式巣箱は、日本蜜蜂の飼育者の中でも利用者が多い巣箱です。ここでは、京都ニホンミツバチ週末養蜂の会で使用している重箱式巣箱の作り方を紹介します。

このサイトでは、ニホンミツバチの飼育方法を解説しています

ニホンミツバチという、日本の在来種のミツバチの飼育方法を解説しています。

ニホンミツバチについてまだよく知らない方で、ヤフーやグーグルから検索でお越しになった方は、トップページに目次がございます。

これから始める方に、重箱式巣箱をオススメする理由

ニホンミツバチの飼育では、巣箱を「手作り」される方がほとんどです。手作りした巣箱でニホンミツバチが飼育できるのは面白いですよね。

色々な巣箱のタイプがありますが、初心者の方には重箱式巣箱をお勧めします。その理由は、作るのが簡単で、管理が楽で、巣箱の設置以外はほとんど手間がかからず、採蜜も行いやすいからです。商売ではなく自家消費目的なら重箱式でも十分な量のハチミツが採れます。

また、趣味でニホンミツバチを飼育する多くの人が重箱式巣箱を使用しています。インターネット上に参考となる情報も多いです。このような理由から、まずは重箱式巣箱で捕獲にチャレンジすることをお勧めします。

なお、ここで紹介する巣箱は販売もしております。巣箱には、巣箱の作り方を詳しく説明した教材も付属します。まず1つ購入して、それを真似て作っていただくのが近道です。詳しくは、こちら

重箱式巣箱の構造

重箱式巣箱は、同じ形の箱(底と天井がないので、正確には枠?)が積み重なっています。動画で巣箱の紹介をしています。

巣箱の紹介動画

巣箱の組立動画

重箱式巣箱の巣の入り口や天井部分の構造、1つ1つの箱の大きさなどは養蜂家によってそれぞれ細かく違いますが、最近では私たちの巣箱に近い方も多くなっています。

ニホンミツバチの捕獲では、2段式の巣箱で十分

作るのが大変な印象を受けたと思いますが、まだニホンミツバチを飼育しておらず、これから捕獲にチャレンジされる方は、作らなくても良い部分もあります。

具体的には、台の部分や屋根の部分が不要です。

また、捕獲する段階では、箱も2段重ねたもので良いです。秋までに巣も大きくなり、ハチミツが貯まると、4段以上積み重ねる必要があります。

2段だとニホンミツバチにとっては手狭だと思いますが、分蜂の捕獲には影響がありません。4段で1つ巣箱を設置するよりも、2つにわけで2段を2箇所に設置する方が、捕獲できる見込みは確実に高くなります。

捕獲用のニホンミツバチの巣箱を「待ち箱」と呼びますが、待ち箱はこのような小さくても問題ないのです。

この待ち箱、捕獲用の2段式の重箱式巣箱も、ショップで販売しております。自作が難しい方はご検討ください。自分で作る方も、まず1つ購入されてから真似て作られるのが良い場合もあります。

=> 待ち箱セット(2段式重箱式巣箱)

まず、このページでは、捕獲に必要な部分から巣箱の作り方を紹介します。

重箱

巣箱の基本となる部分です。1つ1つの寸法は、外側290×290×150mm、内側220×220×150mmです。杉板の厚さは、35 mmです。

一般には販売されていない厚さですので、特注してもらっています。ただ、板の厚さについてもいろいろな意見があり、本によっても違います。「我が家にミツバチがやって来た―ゼロから始めるニホンミツバチ養蜂家への道 」という書籍では、「板厚は25mmのものを使用している。断熱効果を考えると最低20mm以上必要で、30mmを超えるとコストが高くなり、巣箱が重くなって持ち上げにくくなる。」と書かれています。

いろいろな板厚で飼育されている方がいるのですが、少なくとも10mm程度では、薄すぎると感じています。薄すぎると、スムシというミツバチの巣をエサとする幼虫に巣箱に穴をあけたときに、板を貫通させられることもあります。また、オオスズメバチは巣箱をかじって中に侵入しようとします。薄い板を使うと食い破られてしまうことがあります。

作り方について詳しくは次の動画をご覧になってください。

十字に取り付けられている針金は、巣が自重で落下してしまわないためのものです。このような棒は、落下防止棒などと呼ばれ、一般的に重箱式巣箱に取り付けれています。この部分の作り方は、3つの動画を使って説明しています。次の動画をご覧になってください。

重箱式巣箱の寸法の紹介 

重箱の組立の様子-1

重箱の組立の様子-2

まず、長さ4000mmの板を、255mmずつ切断します。幅150mm、長さ255mm、厚さ35mmの板をたくさん作ります。このとき、スライドノコという機械を使用して正確に切断しています。幅150mm、長さ255mm、厚さ35mmの板に直径3.2mmの穴をあけます。

右の3つ縦に並んだ穴は、木ネジを貫通させるための下穴です。中央の穴は、巣落ち防止棒用の穴です。まっすぐ穴をあける必要があるため、ボール盤を使って穴をあけています。木ネジは、縦に3つあらかじめ開けた下穴を利用します。力がかなり必要なので、インパクトドライバーがなければ、木ネジで固定できません。。もしお持ちでない場合は、釘で代用されるとよいと思います。

板の向きは、木裏(木の中心部)を外側にすると、気温の変化木の水分の変化による変形が抑えられます。以前は木表を外側にしていましたが、2008年ごろから木裏を外側に統一しました。

巣門枠

巣門枠は、巣箱の出入り口を作るための枠です。重箱を底板に直接乗せると、出入り口がなくなります。そこで、巣門専用の部品である巣門枠を用意し、底板の上に巣門枠を置き、さらにその上に重箱を置きます。

巣門枠は、重箱と縦と横の寸法は同じで、外側290mm四方、内側が220mm四方です。高さは重箱の3分の1の50mmです。高さはそれほど重要ではありません。30mmでもいいですし、70mmでも問題ありません。

枠の下側を削ることで巣門を作ります。巣門の高さは7mmです。これは、夏から秋にかけてニホンミツバチの巣箱を襲撃するオオスズメバチ対策です。ニホンミツバチは自由に通ることができ、オオスズメバチは通ることのできない高さにします。

巣門の幅は、ある程度広いほうがよいです。目安として、100mm以上確保します。巣門が狭いと渋滞が起こります。また、気密性が高くなりすぎるので、暑さと湿気に弱くなります。特に夏場は、巣門が小さすぎるとよくありません。

捕獲時には問題ないのですが、巣門が大きいとスズメバチなどが巣箱の中に巣を作ることがあります。特に理由がない場合は高さ7mmで巣門を作ってください。

巣門の部分の作り方は、次の動画を参考にしてください。

重箱式巣箱の寸法の紹介 巣門の部分

底板

底板は、文字通り巣箱の底になる板です。重箱には底がないので、このような板が必要となります。

耐久性はそれほど求められないので、合板でも問題ありません。鉄製台のような専門の台を使わない限り、底板は巣箱より大きければ、どのような大きさでも問題ありません。

天井部分

最上段には、スノコの板と天井板を取り付けます。

下の天井部分の構造図の、黄色の部分がスノコ板です。スノコの板を取り付けるのは、採蜜をしやすくするためです。

また、日本中で被害が出ているアカリンダニというダニへの対策で、メントールを巣箱に入れる際にはスノコと天井板の構造が必要となります。

スノコの板の作り方は、次の動画を参考にしてください。

重箱式巣箱の寸法の紹介 スノコの部分

動画でも説明していますが、動画に出てきた寸法の意味を書いておきます。

板幅:30mm
板幅は材料などの関係から、25~40mm程度の板を使っています。だいたいの寸法でよいのですが細いと、枚数が多くなって組み立てが面倒になります。

板の間隔:6mm
ミツバチが自由に天井裏に移動できることが条件です。6mmより少し狭くても通過できるのですが、組立の精度も考えてこのくらいにしています。少々広くても問題ありません。

縦向きの板の位置:適当
この板は板を固定しているだけですので、場所はおおまかで結構です。

板厚:5mm程度
天井裏が広くなりすぎると、そこに巣を作ってしまう可能性があります。また、天井板も高くなり、不格好になります。ニホンミツバチが自由に移動できる高さ以上にする必要はありません。

スノコ板に使用する木ネジはステンレス製を使ってください。板から飛び出ないように短めの木ネジを使います。天井板は、スノコの板と干渉しないようになっています。

天井板の作り方は、次の動画を参考にしてください。

重箱式巣箱の寸法の紹介 天井の部分

↓天井板に金網の取り付ける

捕獲用の巣箱はこれで十分

ここまでで捕獲用の巣箱は完成です。

まず初心者の方が捕獲にチャレンジする場合、巣箱をたくさん作って、いろいろな場所におけるかが重要となります。

できるだけたくさんの巣箱を作って、いろいろな場所に設置してください。もちろん、設置場所は自分の土地が、許可を受けたところにしてください。道路脇などの公共の土地などに巣箱を設置するのは違法です。

台や屋根などの、捕獲した後に必要になるものについては、次のページで紹介しています。

=> ニホンミツバチの重箱式巣箱の作り方 完全版

巣箱は必ず分蜂前までに設置しょう

意外と多い失敗が、巣箱をちゃんと作ったのに設置の時期が遅くなることです。

ニホンミツバチが分蜂する前に巣箱を設置しなければ、捕獲の可能性は大きく下がってしまいます。

分蜂が始まっているのに、それに気づかず呑気に巣箱を作っていたために捕獲できないということもあります。

日本各地の分蜂の時期とそれを逃すリスクについては、次のページをご覧になってください

=> 分蜂群の捕獲方法のコツ1 分蜂の時期は逃さない。少しの遅れが命取りに

巣箱を作ったら、ニホンミツバチを誘引しよう

巣箱を置いておくだけでは、なかなかニホンミツバチは捕獲できません。

まず、ニホンミツバチの蜜蝋を塗る必要があります。詳しくは次のページをお読みください。

=> ニホンミツバチの捕獲方法のコツ3. 巣箱に蜜蝋を塗ろう。安全な塗り方を紹介

ニホンミツバチを誘引するため、初心者の方には待ち箱ルアーという製品の利用がおすすめです。詳しくは次のページをお読みください。

=> 捕獲方法のコツ4. 待ち箱ルアーを使ってニホンミツバチを誘引しよう

捕獲方法のコツについては次のページもご覧になってください。

=> 分蜂群の捕獲方法とコツ

巣箱を作れない方向けの販売のご案内

「自分では巣箱を作れない!」という方のために、巣箱を販売しております。詳しくは、次のページをご覧ください。

=> 捕獲に最適!待ち箱セット

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