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野生のニホンミツバチの巣の保護方法

ニホンミツバチは身近な存在で、民家やお墓などによく巣を作ります。山間部の農村だけでなく、市街地でも見つかるのが特徴です。このような群れは、駆除されてしまうことが多いのですが、保護することができます。

目次

お墓の自然巣

お墓には狭い空間があり、そこがニホンミツバチの巣に十分な広さがあります。骨壺を収める空間は、正面の石で蓋をされますが、その石がずれて隙間ができることで出入り口となります。

地面と石に囲まれているため、気候が安定しており、ニホンミツバチにとって適した営巣場所です。人間に発見されやすいこともあり、お墓の自然巣は比較的多く報告されます。

次の動画では、お墓に作ったニホンミツバチの巣を、巣箱に移しました。

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お墓に巣を作らせないためにどうすれば良いのでしょうか?方法は簡単で、隙間を作らないようにしましょう。シリコンコーキングなどの対応をお勧めします。

ニホンミツバチは目立たないだけで、都市部にも生息しており、身近な昆虫です。どこでも巣を作る可能性があります。

民家にできた巣

民家の床下や天井裏に巣を作ることも多いです。古い民家では、もともとある換気口や、経年劣化によってできた隙間からニホンミツバチが出入りします。

床下や天井裏は、広い空間があるため巣の形状の制約がありません。このため、半円球の巣が作られます。

次の動画では、民家の床下の巣を保護しています。

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また、壁の中に巣を作ることあります。小屋などの簡易な建物では、壁の中に隙間があることがあり、節穴や板と板の隙間が格好の出入り口となります。壁の空間に合わせて、巣を作っていました。

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ニホンミツバチは大人しく、暖かい季節なら刺しませんが、秋には外敵のスズメバチが集まってきたり、冬にはニホンミツバチも攻撃的になり、近づいただけで刺すこともあります。

また、天井裏にできた巣が暑さで落下して、ハチミツが垂れてきてしまうことがあります。床下で、出入り口に近づく人がいなければ、そのまま放置しておいても問題がないこともあります。

民家でも巣を作らせない方法は同じで、隙間を塞ぎましょう。通気が必要な場合は、ニホンミツバチが通れない数ミリの荒さの金網で塞いでください。

どのくらい住み続ける?

実は、野生の群れで 1 年間生きているのは、4 分の1くらいです。外敵や女王蜂の問題、餌不足などで多くが消滅します。

「10 年以上住み続けていると言われる」なんて言われることもありますが、一時的にいなくなっても気づかないうちに別の群れが引っ越してきて、ずっと住んでるように見えるのです。

反対に、一度住んだ場所には、入り口を塞がないとまた別の群れが巣を作り始める可能性が高いと言えます。

保護を行う場合の注意点

経験がないとうまくいかない場合が多いため、ミツバチQ&Aで質問して、お近くの経験者を探してみてください。

注意
床や天井を剥がす必要があり、失敗すると建物に損害を与える場合があります。十分に注意し、ボランティアで行う場合でも持ち主にリスクを説明した上で行なってください。