「蜂」というだけで怖いもの、恐ろしいものとされてしまい、多くのニホンミツバチが駆除されています。
理不尽に殺されるニホンミツバチ
ニホンミツバチは、野生のミツバチで、北海道や沖縄、離島を除いたほぼ日本全土に生息しています。ほとんど刺すことがないにも関わらず、「蜂」というだけで怖いもの、恐ろしいものとされてしまい、人目のつく場所に現れてしまった時に、簡単に殺虫剤で駆除されてしまいます。
次の動画のように、群れの調子がよく、暖かい時期なら、触っても刺されないのです。
春の分蜂群れは、すぐにいなくなるので駆除する必要はありません
駆除の中でも、特に不条理なのが、春の分蜂群(ぶんぽうむれ)です。ニホンミツバチは春に巣分かれをします。1群れが2群れになり、増えた群れが集団で引越をします。
一旦、木などに固まり、新しい家が見つかるまで待機しています。木に集まることが多いですが、軒下などいろいろなところに集合します。この分蜂群は、滅多に刺すことはありません。
しかも、数時間から長くても3日立てば、飛び去っていきます。
このような分蜂群ですら、殺虫剤で殺されています。 都市部に発生することもあり、「ミツバチの大群が発生し、殺虫剤で駆除された」などとニュースで報じられます。殺虫剤をかける必要はなく、むしろかける方が危険なくらいです。
木に固まった分蜂群は下の動画のように簡単に巣箱に入れて飼育できます。
ニホンミツバチがいなくなると、生態系にも影響
ニホンミツバチがいなくなると、受粉ができない植物が出てきて、生態系にも悪影響があります。
ハーゲンダッツは、ミツバチが世界各地で減少した際に、ミツバチを保護するためのキャンペーンを実施しました。なぜなら、ミツバチがいなくなるとハーゲンダッツの40%以上のフレーバーが作れなくなるためです。ミツバチはハチミツの生産だけではなく、花粉媒体の大きな役割を果たしており、3分の1の食べ物がミツバチに受粉を頼っています。
農場では、セイヨウミツバチの群れを近くに設置し、農作物の受粉を行います。いちごハウスに設置されているセイヨウミツバチを見たことがある人も多いでしょう。
野生のニホンミツバチはこのような農業分野での利用の例は少ないものの、路地栽培や家庭菜園の農作物の受粉を人知れず行っています。
参考 TEDトーク マーラ・スピヴァク: ハチが消えつつある理由
ニホンミツバチを飼育して保護しませんか
ニホンミツバチは、簡単に飼育することができ、シニアを中心に飼育者がどんとん増えています。ハチミツだけでなく、癒しや生きがい、人とのつながりなど、多くのものを得ることができます。
ニホンミツバチの飼育を始めて、新しく生きがいを見つけ、生き生きとした毎日を送っている方がたくさんいます。そんな方の声を紹介します。
シニアの川柳に「起きたけど、寝るまで特に用はなし」とあります。私の場合も毎日が日曜日でまさにその生活が続いていました。飼育後は人生が驚くほど変わりました。毎日がニホンミツバチを中心に一日が回り、毎日眺めながら最大の癒しと元気を頂いております。
ミツバチの可愛いしぐさに癒されるのは私だけでしょうか。これからニホンミツバチに興味を持たれ飼育を始めようと思っている方は是非、チャレンジして下さい。ミツバチの事以外にも色んなことを学び、いろんな人との出会いも生まれますから。
このように、ニホンミツバチの飼育すると、これまでの暮らしが大きく変わります。あなたも、今年からニホンミツバチの飼育を始めてみませんか?次のページで、ニホンミツバチの飼育方法を紹介しています。