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アカリンダニとは

更新日:2023年12月18日

アカリンダニは海外から侵入したダニで、2010年に長野で発見された後、急速に日本各地に広がり、大きな被害を出しています。

  • 目次
  • アカリンダニとは

    アカリンダニはミツバチの気管に寄生する大変小さなダニです。気管に成虫や卵が詰まり、ミツバチが呼吸できなくなり、巣箱の徘徊が見られたり、越冬中に温度を維持できなくなり、ハチミツを多量に残したまま死滅するのが代表的な症状です。

    アカリンダニにいては、アカリンダニ研究で著名な前田太郎氏のホームページ、守ろう!ニホンミツバチプロジェクト内で詳しく説明されています。

    弊社が京都ニホンミツバチ研究所と共催している京都ニホンミツバチ養蜂研究会でも、前田氏に講演していただきました。最も信頼できるホームページです。

    アカリンダニは日本全国に広がっている

    アカリンダニ症は、2010年に長野県で初めて報告されたのち、あっという間に日本中に広がってしまいました。

    アカリンダニは日本全国に広がっています。最初に発見されたのは2010年の長野です。初期は中部地方や関西、関東などが中心に被害が出ていたようで、京都府でも2010年代前半に大きな被害が発生しました。

    その一方で、九州や離島などでは未侵入地域もありました。しかし、2023年現在ではアカリンダニが侵入していない地域はほとんど残っていないと考えられます。

    ただ、当初のような大きな被害が出ることも減ってきています。弊社では全群の検査を研究機関に依頼していますが、アカリンダニの寄生群は以前と比べると大幅に減っています。また、寄生されても回復する群れも増えています。

    野生の巣も大きく減ってしまいましたが、今後の回復が期待されます。

    アカリンダニの症状

    アカリンダニに寄生されると、巣箱の徘徊が見られたり、越冬中に温度を維持できなくなり、ハチミツを多量に残したまま死滅するのが代表的な症状です。

    詳しい症状について、前田太郎先生のホームページのアカリンダニの症状|守ろう!ニホンミツバチプロジェクトがおすすめです。

    ただ、はっきりとわかるような症状が出たときには末期状態となっています。一見すると、元気な群れに見えるのに、多数の働き蜂がアカリンダニに寄生されていることも珍しくありません。

    寄生の有無は解剖検査で調べる

    最も確実なのは、一定数の働き蜂を解剖し、気管の中のアカリンダニの卵や成虫の有無を確認する方法です。次の動画では、アカリンダニ解剖検査の様子を紹介しています。

    顕微鏡を購入して、自分で検査を行うこともできます。しかし、かなり細かい作業なので、自力での検査が難しい場合も多いです。

    家畜保健衛生所によっては、アカリンダニ検査を行ってくれる場合があります(有料の場合あり)。

    メントール対策による対策

    アカリンダニの対策としては、巣箱内にメントールを入れる方法があり、効果も実証されています。

    また、メントール自体は食品添加物であること、巣箱内に設置するだけなのでハチミツに残留する恐れも低いことから危険な方法ではありません。

    しかし、残念ながら日本では養蜂で利用できる薬品として認められていないため、違法行為となります。

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