Q初心者だとどのくらいの確率でニホンミツバチを捕獲できますか?更新日: 2020年06月23日
はっきりとした数値はわかりませんが、熟練者の捕獲の確率と、初心者へのアンケート結果からだいたいの割合が概算できます。
しっかりと勉強した初心者が、以下のように準備した場合、1、2割の確率と考えてください。
- 巣箱を1つ作る
- その巣箱に蜜蝋を塗る
- 巣箱に待ち箱ルアーを取り付ける
- 分蜂時期に遅れることなく、設置する
まず、ニホンミツバチの捕獲の確率はそれほど高くないことを理解していただく必要があります。ニホンミツバチの飼育捕獲は自然が相手なので、人間の思い通りにはなりません。
ベテランでも3割程度の捕獲率で十分です。私たちは、100か所以上に空の巣箱を置いて、30から40群れを捕獲しています。
初心者の方は、当然これより低くなります。さらに、捕獲の基本的な方法を実践できなかったり、捕獲シーズンに遅れることで確率が下げることも多いです。
捕獲シーズンに遅れる、つまり分蜂の開始時期に遅れるのは、とてもよくある失敗です。例えば、次のような例です。
静岡県に住んでいる方で、2019年に4月半ばに待ち箱を設置したそうです。その方は遅れたという認識はなく、なんとなく4月半だと思っていたようでした。
2019年は暖冬だったので、静岡県だと3月末から分蜂が始まっていました。最低でもその一週間前の3月25日前後には待ち箱ルアーを取り付けておくべきでした。
4月半ばに巣箱を設置したということは、20日も遅れてしまったのです。分蜂が多い期間は1ヶ月程度しかありません。20日もの遅れは致命的なミスとなり、捕獲の見込みを大きく下げてしまいます。
捕獲の時期について詳しくは次のページをお読みください。
分蜂捕獲で最も大切なのは、分蜂の時期を逃さないことです。分蜂の時期に遅れると、捕獲の可能性は大きく下がってしまいます。正しい時期を知る方法をご紹介します。
ベテランの方が、初心者よりも捕獲率が高いというのは、簡単にイメージできると思います。ベテランと初心者で最も大きな違いは、ベテランには飼育中の群れがいることです。ベテラン飼育者なので飼育中のニホンミツバチがいることは当然ですが、これが捕獲率に大きく影響します。
ベテランが巣箱を設置する場合、その近くに日本ミツバチが確実に生息している状況です。これは大きなアドバンテージで、分蜂群れを捕獲しやすい状況です。
初心者が始める場合には、近くに群れがいるのかもよくわからない状態ですので、捕獲の確率が低くなります。
このように、ニホンミツバチの最初の1群れ目の捕獲は大変で、甘くはありません。しっかりと準備をしてそして場合によっては何年も粘り強くチャレンジし続けることが必要です。
ニホンミツバチの捕獲はそれだけ大変ですが、うまく捕獲できれば大きなリターンがあります。
群れだけでも何万円もの価値がありますし、秋にはハチミツがたくさん採れます。群れの周りの野菜や果樹の実りもよくなります。
捕獲したニホンミツバチが冬を越せれば、春のニホンミツバチの捕獲もうまく行きやすいです。
このサイトでは、なるべくたくさんの人がニホンミツバチの捕獲に成功できるように発信していますのでぜひ参考にしてみてください。日本蜜蜂の飼育を始めたい方は是非次のページを読んでください。
ニホンミツバチの飼育を始めたい方のために、どのように、いつ準備すれば良いのかや、必要な準備物などを紹介します。週末養蜂家になりたい方はまずはこの記事を読んでください。