巣箱が完成したら、ニホンミツバチを誘引するために蜜蝋を塗ります。捕獲率が上がると言われています。
巣箱内部に薄く塗って誘引する
蜜蝋というのは巣の材料です。蜜蝋がこびり付き、その香りが残っていることは、以前その場所でニホンミツバチが巣を作っていたことを意味します。どうやら、以前巣を作った場所を好む性質があるようです。このため、分蜂時期の前に蜜蝋を巣箱内部に薄く塗ります。
蜜蝋を塗る箇所や分量については様々な意見があります。弊社では、巣箱の天井のスノコの部分だけに塗っています。他には、巣門に塗る人もいます。匂いがすれば良いので、天井部分だけで問題ありませんが、壁に塗っても問題はありません。
ベタベタに塗ると、巣を作るときに邪魔になるのでニホンミツバチが嫌がります。蜜蝋は薄く塗れば十分です。
セイヨウミツバチの蜜蝋では塗っても効果はなく、ニホンミツバチの蜜蝋を塗る必要があります。刷毛は使わずに熱した部分に擦り付ける
蜜蝋は、塗装面を融点の約65℃以上に熱してから、蜜蝋をこすりつけると薄く濡れます。もちろん、このくらいの温度では板がこげることはありません。
アイロンやドライヤー、火で木の表面を軽く炙る方法があります。蜜蝋が途中で冷えて木の表面で固まってしまった場合は、ドライヤーの温風で溶かしてください。
次の動画では蜜蝋の塗り方を紹介しています。動画の中で、失敗しやすい刷毛を使う方法も実際にやってみてご紹介しています。
余った蜜蝋の保管期限は?
蜜蝋はほとんど劣化しない物質で何年も保存することができます。余った蜜蝋は密封して冷暗所で保存してください。徐々に色が薄くなっていきますが、利用には問題ありません。
ニホンミツバチを捕獲できれば、採蜜時の搾りカスから蜜蝋を作ることができます。また、逃亡してしまった時も残った巣から蜜蝋を作ることができます。
このため一度ニホンミツバチを捕獲すれば、翌年以降は蜜蝋を買う必要はありません。蜜蝋の作り方については、次のページで紹介しています。
貴重なニホンミツバチの蜜蝋を販売しています
ニホンミツバチの蜜蝋は、非常に希少なものです。ニホンミツバチのはちみつは生産量が少なく、「幻のはちみつ」のはちみつと言われていますが、蜜蝋はハチミツの20分の1程度しか取れませんので、さらに希少です。
販売している場所が元々少ない上に、最近のニホンミツバチブームもあり、売り切れているお店もあります。
一般に「蜜蝋」とだけ書いて販売されているものは、まず間違いなくセイヨウミツバチの蜜蝋なので注意してください。
弊社では、自社で生産したものや、他のニホンミツバチ飼育者から仕入た蜜蝋を販売しています。以下のリンクからご購入ください。
待ち箱ルアーでニホンミツバチを誘引しよう
蜜蝋よりも大きな誘引効果が期待ができるのが待ち箱ルアーです。待ち箱ルアーを使ってニホンミツバチを誘引しましょう。
待ち箱ルアーについて詳しくは次のページをお読みください。