飼育群れから出てくる分蜂群れを効率的に捕獲することが、群れを増やすポイントです。周囲に空の巣箱を多く設置して自然入居を狙い、巣箱の近くに集合した分蜂群れを強制捕獲します。
飼育群がいると、圧倒的に捕獲しやすい
飼育群がいないのといるのでは、捕獲の難しさがまるで違います。
健康な群れは 3〜4 回分蜂します。分蜂した群れは、数百メートル以内に巣を作ることが多いです。同じ敷地にできるだけ離して置いたり、数百メートル以内に別の巣箱を設置しておきます。 たくさん巣箱を用意するでも説明しているように、家の前、裏庭、横の畑と同じ敷地に巣箱を 3 個、4 個置いても効果は薄いです。ただし、飼育群が近くにいる場合は例外です。先ほど書いたように、健康な群れは 3〜4 回分蜂するので、運が良ければどんどん入る場合があります。飼育群がいる場合には、10 メートルから数百メートルの範囲に巣箱をたくさん設置しておきましょう。
また、強制捕獲を狙うこともできます。巣箱を飛び出した分蜂群は、一旦近くの樹木に集合します。ニホンミツバチは、樹木の太い枝の付け根に集合することが多いです。
このような状態で、無理やり巣箱に入れると、そのまま飼育できます。見つけたらほぼ確実に捕獲できるので、群れを増やす効果的な方法です。
強制捕獲については、次の動画で紹介していますので、ぜひご覧になってください。
飼育者は強制捕獲のほうが多い
ニホンミツバチを飼育している人は、自然入居よりも、強制捕獲が多いことは珍しくありません。
実際に、分蜂マップに投稿される報告では、自然入居よりも強制捕獲のほうが多いです。春先の暖かい日に、飼育場所を回ると複数の群れが分蜂していることもあります。
週末養蜂の場合は、設置場所が広範囲にたくさんあるので、一部の群れしか見られませんが、次の動画では試しに 1 日で 8 カ所を回ってみると、2 カ所で蜂球ができていました。
分蜂集合板に、分蜂群れを集合させる
人目に付きにくい場所や、捕獲作業の行いにくい高所に集合してしまうこともあります。
ニホンミツバチが木に固まっていても、固まる場所によっては、木が少し膨らんでいるだけに見えるので、遠くからパッと見ても分からないです。
地面すれすれの目立たない場所に作ることもありますし、少し木が密集しているところでは木に隠れてしまいます。
次の写真では、松の幹に集まっていました。玄関の目の前の庭木でしたが、住民は全く気がついていませんでした。

そこで登場するのが分蜂集合板です。集合板は、分蜂群が集合しやすい形状の板のことです。群れの近くで、作業しやすく目立つ場所に取り付けておきます。

狙い通り集合板にニホンミツバチが集合すれば、簡単に捕獲できます。分蜂集合板に分蜂群れが集合していればシメたものです。
分蜂集合板の作り方
板に貼られている金網は、表面をでこぼこさせてニホンミツバチが集合しやすいようにするためのものです。
表面は、広葉樹の皮がいいとも言われていますが、私たちは数千匹以上のニホンミツバチが安定的に集合できる形状がより重要と考えています。
設置角度は、水平よりも 20〜30 度が最適です。大きさは、45cm 四方程度あれば十分です。
細かい大きさは気にする必要はありません。春の間しか使わないので、耐久性はそれほど必要ありません。分蜂集合板の形状だけではなく、周囲の他の場所に集合しやすい場所があるかにもよります。
これは聞いた話ですが、ニホンミツバチの養蜂家の中には、周囲に木などがない平地に分蜂前のニホンミツバチの巣箱を移動させ、周囲に分蜂集合板を設置することで、確実に集合板に集合させている方もいるようです。
私たちは新しい巣を探すとき、まず近くの木に集まって相談するんだ。集合板があると、そこに集まりやすいよ
飼育群の近くに設置しましょう
分蜂集合板は、元の巣箱から 10 メートル以内に設置するのが普通です。分蜂群が集合するのは、元の巣から近い場所だからです。
現在飼育している群れがある場合や、自然巣の場所が分かっている場合に効果的です。反対に、どこに自然巣があるのかも分からない状況で、集合板を設置しても効果は望めません。
これからニホンミツバチの飼育を始めようと思っている方で、群れの場所を知っているということはあまりないので、分蜂集合板は作らなくても良いです。
飼育群れがいる人は、高い確率で効果が出るので、必ず行うことをお勧めします。
集合板を取り付けていれば…
分蜂集合板を取り付けていなかった場所で、高い木に蜂球が作られてしまい、捕獲できなかった様子の動画もあります。
この動画の場所は周りに高い木が多いので、集合板を取り付けたとしても別のところに集合してしまう可能性が高いです。ただ、それでも分蜂集合板をつけておけば、そこに固まってくれる可能性があります。
飛び去る分蜂群れは捕まえられるか
蜂球のミツバチはいつか飛んでいきます。高所などで捕獲できない場合、飛び去った分蜂群れを追いかけて捕獲できるでしょうか。
ほとんどの場合は無理です。しかし、追いかけて捕まえたこともあります。動画もあるのでご覧ください。
次の動画では、飛び去った分蜂群が数十メートル先で再び集合したので、捕獲しました。これも珍しい例です。
次の動画では、150 メートル離れた別の場所の巣箱に入居しました。
強制捕獲の動画を紹介
蜂球には何匹くらいのミツバチがいるのでしょうか。重さを測ってみました。ちなみに、集合板をつけているのにそこに集まってくれませんでした。
ポールや柵など、あまり安定感がない、変わった場所に集合することもあります。



















