分蜂群の捕獲のコツ6 探索蜂が来ても慌てない
設置した巣箱にミツバチが出入りしている場合、入居したのではなくその前の内見の場合があります。
探索蜂とは
探索蜂(たんさくばち)と呼ばれる新しい住処を探す係の働き蜂がおり、分蜂群が集合する数日前から、新しい住処を探しているようです。
探索蜂は新しい営巣場所を見つけると、しっかりチェックするため、巣箱の中を出入りする行動を繰り返します。
候補地を分担して探し、相談して振るい落としながら決めているようです。
候補に残っていれば、徐々に巣箱に集まる探索蜂は増えていきます。数十匹以上の探索蜂が巣箱の周りを飛び回ることも多く、初心者は、すでに入居していると勘違いしてしまうこともあります。
探索蜂が来ても慌てない
探索蜂が来ても慌てず、何もしないことが一番です。
有力な候補地になると、50 匹、100 匹程度の探索蜂が頻繁に出入りするようになります。
初心者はすでにニホンミツバチが住んでいると勘違いして、巣箱を動かしたり、キンリョウヘンを移動させてしまい、失敗することがよくあります。
入居を確認するまでは、何もせずに待つことが鉄則です。
また、探索蜂が来ても、他に良い場所を見つけたために、入居してくれないことも多いので、探索蜂が来た時点では期待しすぎないようにしましょう
多数のミツバチが出入りしている場合は入居を確認しよう
有力な候補になると、50匹、100匹程度の探索蜂が頻繁に出入りするようになります。
こうなると、すでに入居しているのか、それとも探索蜂が多いかが区別がつきにくいです。
入居したと勘違いして巣箱を動かしたりすると失敗になります。入居の有無を確認してください。
入居の確認方法には、主に次の3つの方法があり、どれか1つでも満たしていれば、確実に入居しています。
- 数千匹以上のニホンミツバチが巣箱に入る瞬間を目撃する
- 巣箱の中を覗くと、数千匹のニホンミツバチが球を作って固まっている
- 花粉を抱えて帰ってくる働き蜂がいる
探索蜂が来たけど、入居しなかったのはなぜ?
このような方も多くおられますが、初心者、ベテランは関係なく、よくあることです。
探索蜂が来るということは、近くの群れが分蜂しようとして新しい巣の場所を探しています。
どのくらいの長さ探すのかははっきり分からないですが、長くても数日程度と考えられます。
人間が家を探すときと一緒で、複数の物件を内見して検討しているのです。
すべてはミツバチ次第なので、残念ながら選ばれないこともあります。特に、周囲に巣を作りやすい場所がたくさんある場所、巣箱を他の人が近くに設置している場合は入居しにくいでしょう。
ただ、そこまで落ち込むことはありません。
1群れが複数回分蜂しますので、次にその群れが分蜂した時にまた探索蜂が来る可能性が高いです。
そして、入居してくれるかもしれません。巣箱はそのままで待ちましょう。
探索蜂が来るだけでも、良い設置場所です。次の年もその場所に巣箱を設置すれば、捕獲できる可能性が十分にあります。
探索蜂すらこない・・・なぜ?
このような問い合わせが分蜂時期に来ることがあります。
探索蜂は簡単に来ると思っている方が多いですが、探索蜂はそんなに簡単に来るものではありません。
これから始める人なら、探索蜂が来るだけでもすごいです。近くに群があるかさえ分からないので、まず探索蜂が来てくれるまででも大変です。探索蜂がきてくれれば、もう捕獲へはあと一歩です。
残念ながら入居せず、別の場所に巣を作ってしまっても、また来年にチャンスがあります。