Qニホンミツバチの分蜂の前兆はありますか?起こる時間は?更新日: 2023年12月12日
雄蜂の誕生や、時騒ぎなど春先に見られる現象がありますが、直接予測するには王台を確認するのが確実です。 また、分蜂の直前には、巣箱の周りを蜂が騒がしく飛びまわり、徐々に発展して分蜂します。
時騒ぎ
春になると巣箱の周りをミツバチが飛行訓練のためにブンブン飛び回る時騒ぎと呼ばれる現状が起こります。
時騒ぎは、分蜂の随分前から見られます。越冬した群れの働きバチが春先からどんどん増えていくためです。
広い意味で分蜂の前兆とは言えますが、分蜂の時期を正確に予想はできません。
分蜂する時は、最初は時騒ぎのような状態になり、そこからどんどん数が増えて分蜂します。
雄蜂の羽化から予想する
雄蜂の誕生から予想する方法もあります。雄蜂が誕生すると、特徴的な雄蜂の巣房の蓋が巣箱の底に落ちます。このように多数の雄蜂の蓋が見つかれば分蜂の前兆と言えます。諸説ありますが、底に雄蜂の蓋がたくさん見られてから、10日から20日くらいで分蜂すると言われています。
ただ、雄蜂がほとんどみられないのに分蜂する群れがいたり、雄蜂の蓋が落ちてから分蜂するまでに日数が前後することが多く、正確な予想はできません。
王台で確認する
王台とは、新しい女王蜂を育てる特別な部屋です。王台は、巣板の下側に作られるので、比較的観察しやすいです。
女王蜂は15日ほどで羽化します。分蜂は新しい女王蜂が生まれる少し前に起こります。王台が作られてからそれから約10日で分蜂しますが、気温が低い日や雨の日は分蜂しないため、天候にも左右されます。
次の動画では、実際に王台を観察し、分蜂が起こるまで張り込みを行いました。
この動画は企画のために行いましたが、実際にここまでするのは手間ですし、巣箱を持ち上げは、専用の器具がないと危険が伴うのであまりお勧めはしていません。
ニホンミツバチの分蜂の時間
ニホンミツバチが分蜂するのは、特に午前10時頃から2時頃が多いです。
よく晴れた日で、気温が上がるお昼前後が多いです。ニホンミツバチが分蜂する春先は、まだまだ寒い日もあります。集団で移動するため、飛行に適した気候条件で分蜂するのでしょう。
実際に、ニホンミツバチは雨が降ったり、気温が10度以下になると花の蜜を集めに行きません。
20度くらいに気温が上がり、快晴で半袖でも過ごせるような日に分蜂がよく起こります。