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養蜂では刺されます。安全に飼育するために。

分蜂直前!
ニホンミツバチ

でも、刺されて命を落とす可能性はあります。安全に養蜂できるようにしっかりと準備し、万が一の場合の対策も行いましょう。

目次

命を落とす可能性がある

脅かすわけではありませんが、ニホンミツバチに刺されて命を落とす可能性はあります。刺された場合の症状は個人差が大きく、蚊に刺された程度しか腫れない人もいますし、病院に行かなければならないほど症状が重くなる方もいます。

ニホンミツバチの針が指に刺さった様子

ニホンミツバチの針はとても小さく、刺された時の痛みは採血の注射程度ですが、アレルギー反応には注意する必要があります。

注意
ミツバチでも、稀にアナフィラキシーショックで死に至ることもあります。
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個人差が大きくほとんどの人は少し腫れた後に痒みがしばらく残る程度ですが、ミツバチでもアナフィラキシーショックによる命の危険があります。詳しくは、こちら

防護服を着て作業・観察しましょう

養蜂家

安くても良いのでネット通販等で養蜂専用ネットを購入しましょう

ホームセンターの虫除け用として販売されている防虫ネットを使う人もいますが、お勧めできません。蚊などを前提に作られているので、網と顔の間が少なく、網が肌に触れるものも多いです。網の上からでも刺されやすいのであまりお勧めできません。

刺されても腫れなどの症状が少なく、運悪くたまに刺されてしまうのは仕方ないという方は、ネット通販のアマゾンで販売されている千円くらいの養蜂用の防護ネットでも十分です。

養蜂用に作られているものはネットが顔に張り付きにくいようになっており、作業がしやすく、ネットの上から刺される心配はほぼなくなります。

手は刺されやすいので、ゴム手袋をしましょう。ニホンミツバチが服の中に入ってくると危険ですので、裾を止めてシャツをズボンに入れるなどの対策をしっかりとしてください。

このような安価な対策でほとんど刺されることはなくなりますが、絶対に刺されたくない人は、高価なしっかりした防護服を購入してください。

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作業時にはそっと作業し、ミツバチを殺さないように注意

ニホンミツバチは、巣を守ろうとして攻撃してきます。このため、巣箱を動かしたり、振動を与えたりする作業が伴うときに注意が必要になります。

巣箱に振動が加わると、攻撃して来やすいです。また、巣箱の下敷きにしてしまったりして、ニホンミツバチを殺してしまったときは注意が必要です。

仲間が殺されたということは、外敵に攻撃されていることを意味するので、ニホンミツバチも攻撃的になります。なるべく殺さないように作業することで、攻撃性を抑えることができます。

ただ、これも刺される回数を減らすための対策で、絶対に刺されないという訳ではありません。

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観察中も十分に注意を

寒い時期や、ミツバチの群れの状態が悪い場合を除くと、数メートル以上離れて観察するだけならば、ほとんどの場合は大丈夫です。

ニホンミツバチが怒った時でも、多くの場合、ニホンミツバチは刺す前にまず体当たりをしてきたり、まとわりついてきます。手で払ったりせずに、ゆっくりと巣箱から遠ざかってください。

服装は、白っぽいものを着用しましょう。黒や紺はニホンミツバチが警戒しやすいです。ズボンや上着のすそを絞ってください。誤って服の中に入ってしまった場合は、人間もニホンミツバチもパニックになって刺されてしまうことが多いです。

注意
香水や化粧品に、ニホンミツバチを刺激する物質が含まれていることがあります

刺されたら巣から離れ、安静にする

万が一、刺された場合、すぐに巣から離れましょう。複数のミツバチに刺される危険があります。

ミツバチの針には毒袋がついているのでそれを押しつぶさないように注意して針を取ります。そして、可能であれば流水で患部を洗います。患部を冷やすことも有効です。

最も注意したいのが、アナフィラキシーショックです。血圧が低下し、意識を失うことがあります。この場合、すぐに救急車を呼ぶ必要があります。

刺された直後に車を運転するのは危険です。他の人がいる場所で、しばらく安静にしていましょう。

不安な人は病院でアレルギー検査を

前提として、ミツバチに刺された場合にも、アナフィラキシーショックで死に至ることもあることを理解しましょう。

ミツバチやスズメバチの毒に対するアレルギーの有無は、病院で調べてもらうことができます。昔ハチに刺された時の症状が重かったので心配な方や、一度刺されたときに症状が重かった方は、調べてもらうとよいでしょう。

アナフィラキシーショックになった場合に、緊急避難として使用するエピペンという薬があります。すぐに病院にいけない場合もありますので、お医者さんと相談の上で処方してもらってください。

刺されても平気な人も、なるべく避ける

ニホンミツバチに刺されても、ほとんど腫れない人もいます。防護服を着るのが面倒だからと、少々の作業は普段着のまま行う人もいます。

しかし、何度も刺されるうちにアレルギーが出るようになり、ドクターストップで養蜂を断念するケースもあります。

長い間ニホンミツバチの飼育を楽しむためにも、決して油断しないでください。