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ニホンミツバチの女王蜂の生態、一生

更新日:2024年04月08日

ニホンミツバチの群れは女王蜂、働き蜂、雄蜂で構成されています。群れがまるで1つの生物のように振舞う、とても興味深い生態です。

  • 目次
  • 女王蜂の大きさ

    女王蜂は、働き蜂よりも大きく、長い体を持っています。色は黒く、群れに1匹しかいません。

    多い時には1日に1000個も卵を産むそうです。女王蜂は常に働き蜂に取り囲まれて世話をされています。貴重な女王蜂の産卵シーンを撮影しました。

    この動画で他の働き蜂とよりもかなり大きいことがよく分かります。

    女王蜂の寿命

    ニホンミツバチの女王蜂の寿命に関するはっきりした文献は見つけられていませんが、セイヨウミツバチでは3年程度で長ければ8年生きることもあるそうです。ニホンミツバチの女王蜂の寿命も同程度はあると思われます。

    一方、働き蜂は、暖かい季節の寿命はわずか1ヶ月程度です。女王蜂の寿命は働き蜂よりも圧倒的に長いのです。

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    女王蜂の一生 卵を産み続ける

    女王蜂は羽化してしばらく経つと交尾飛行に出かけます。女王蜂と雄蜂(雄のミツバチ)の集合場所が上空にあり、そこに集まって複数の雄蜂と交尾をするそうです。

    無事に巣箱に戻れれば、その後は一生卵を産み続けます。(途中で、ツバメなどに食べられてしまうことがあります)

    女王蜂は巣作りや育児などの仕事は一切せず、産卵だけが仕事です。多い時期には1日に1000個程度の卵を産むそうです。

    画像

    女王蜂は、群れのトップではない?

    女王蜂が司令官として、群れを管理しているというイメージが強いのですが、実は女王蜂は権力はなく、産卵をする役割だけのようです。

    例えば、卵を産むときも、働き蜂が作った巣房の穴の大きさで、メスの働き蜂を産卵するか、オスの雄蜂を産むのかを判断するそうです。

    ニホンミツバチの統率された動きを見ると、どういう仕組みで動いているのかとても不思議です。

    卵は働き蜂と同じ。鍵はローヤルゼリー

    驚くことに、卵の状態では女王蜂と働き蜂と同じです。特別な部屋でローヤルゼリーを与えられることにより女王蜂に育ちます。ローヤルゼリーはビタミンやミネラルも豊富で、健康食品として広く知られています。

    女王蜂を育てる場所は、王台を呼ばれ、大きさや形、作られる場所が働き蜂のものとは大きく異なります。

    春になると、巣の先端に王台がいくつも作られます。10個以上の王台を作ることも珍しくありません。

    巣の先端はたくさんの働き蜂で覆われていますが、働き蜂を吹き飛ばすと次の写真のように王台が見つかります。王台の上には、働き蜂の幼虫や蛹があります。

    ニホンミツバチの王台

    王台を下から見ると、女王蜂の大きな幼虫が見えました。これは蛹になる直前のようです。落下してこないのが不思議です。

    ニホンミツバチの王台

    羽化した後の王台を切り取り、内部を観察する動画を公開していますので、ぜひご覧ください。

    また、切り取った王台から、女王蜂が生まれてくる様子を撮影した動画もあります。

    女王様はいても、王様はいない?

    ミツバチの群れには女王蜂はいても、王様はいません。

    でも、オスのミツバチはいます。オスのミツバチの悲しい生態について次のページで紹介しています。

    雄蜂の悲しい生態

    ミツバチの働き蜂が全てメスということを知っている方も多いと思います。ミツバチの巣にはオスもいるのです。 あまり知られていないオスのミツバチ、雄蜂(おばち)の生態についてご紹介します。

    群れの多数を占める働き蜂については次のページで紹介しています。

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