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ニホンミツバチの働き蜂の生態

更新日:2021年08月15日

ニホンミツバチの群れのほとんどは働き蜂です。働き蜂はすべてメスで、巣作りから花の蜜集め、ハチミツの製造までのすべてを行っています。

働き蜂はすべてメス

驚くことに、働き蜂はすべてメスです。しかし、女王蜂が群れにいる間は、働き蜂が産卵することはありません。働き蜂の寿命は、活発に活動する時期ではわずか30日程度、最も寿命が長い越冬時期でも140日程度です。

ニホンミツバチの仕事の分担は、生まれてからの日数で変わります。羽化した直後は、巣の掃除や育児などの仕事を行います。日数が経過するごとに巣作りやハチミツの製造などの仕事を行うようになり、最後には巣箱の外に出て花の蜜を集める仕事を行います。

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花の蜜を集める仕事は、途中で外敵に襲われたり、大変な危険を伴います。巣箱の中よりも、命を落とす可能性が圧倒的に高いです。この危険な仕事を、年を取ってから余命が少ない働き蜂が行う仕組みになっているのです。

育児を行う巣房には卵が1つずつ生みつけられ、幼虫が育ちます。次の動画ではマクロレンズで卵や幼虫を撮影しています。

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ミツバチダンスで花の場所を教える

ニホンミツバチは、個々の働き蜂が連携しながら、仕事を分担して群れを維持しています。その生態は非常に興味深く、どのように群れ全体で意思決定しているのか、不思議です。

働き蜂同士のコミュニケーションで興味深いのは、8の字ダンスです。ニホンミツバチはおおよそ2キロメートルほど離れた場所まで花の蜜を集めに行きますが、1匹で集められる量はわずかです。

多くの働き蜂が花の場所の情報を共有して、共同で蜜を運ぶ必要があります。巣の上側を太陽の方角として、体を振りながら進む方向が、花のある場所を表し、体を振る時間が花までの距離を表すそうです。

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働き蜂が産卵するときは緊急事態

働き蜂は、女王蜂のいる間は産卵しませんが、女王蜂が事故や寿命などの原因で死んでしまうと、卵を産むようになります。働き蜂は交尾をすることができないため、このときの卵はすべて無精卵です。産まれてくるのはすべて雄蜂(おばち)です。

羽化した雄蜂が他の群れの女王蜂と交尾することで、なんとか遺伝子を残そうとするようです。働き蜂の産卵が起こると、一つの巣房に複数の卵が産み落とされることがよくあります。巣の下のほうに、たくさんの卵が産みつけられています。

「オスの仕事は群れを守ること」ではありません。雄蜂の仕事は、別の群れの女王と交尾することだけです。新女王が生まれる春にたくさん生まれてきます。オスですが、群れを外敵から守ることもありません。エサも働き蜂に食べさせてもらいます。

春は分蜂の季節です。ニホンミツバチの繁殖期と言えます。新しい女王蜂が誕生し、交尾相手の雄蜂(おばち)もたくさん誕生します。雄蜂が登場すると、分蜂が近いと言えます。

交尾すると雄蜂はすぐに死んでしまいます。1匹の女王蜂は、複数の雄蜂と交尾しますが、女王蜂の数に比べて雄蜂の数は圧倒的に多いので、ほとんどの雄蜂は何もせずに一生を終えます。

交尾できないままの雄蜂は、不要になると働き蜂から群れを追い出されてしまい、そのまま餓死したり、外敵に襲われて死んでしまいます。

他にも、女王蜂と雄蜂がいます

働き蜂の他に、「女王蜂」とオスのミツバチ、「雄蜂」がいます。それぞれ紹介しています。

女王蜂

ニホンミツバチの群れは女王蜂、働き蜂、雄蜂で構成されていますが、女王蜂は1匹だけです。特別な部屋でローヤルゼリーを与えられて育ちます。

雄蜂の悲しい生態

ミツバチの働き蜂が全てメスということを知っている方も多いと思います。ミツバチの巣にはオスもいるのです。 あまり知られていないオスのミツバチ、雄蜂(おばち)の生態についてご紹介します。

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