Qミツバチの女王蜂はオスとメスを産み分けできるのですか?
ミツバチの女王蜂はオスとメスを自在に産み分けられます。受精卵はメス、無精卵はオスになります。巣房のサイズを見て使い分けています。
ミツバチの女王蜂は、オスとメスを自由に産み分けることができます。
人間の場合、赤ちゃんが男の子になるか女の子になるかは偶然で決まります。親が選ぶことはできません。 しかしミツバチの世界は違います。女王蜂は産卵のたびに「この卵はメスにしよう」「こっちはオスにしよう」と、意図的に性別を決めて産んでいるのです。
どうやって産み分けている?
ミツバチの性別は、卵が受精しているかどうかで決まります。受精卵(精子あり)はメスになり、無精卵(精子なし)はオスになります。
女王蜂の体内には「受精嚢(じゅせいのう)」という精子を貯めておく器官があります。交尾のときに受け取った精子を何年も蓄えておき、産卵のたびに「精子を出すか、出さないか」を選んでいるのです。
では、何を基準にオスかメスかを決めているのでしょうか?答えは「巣房(すぼう)のサイズ」です。ミツバチの巣は六角形の小部屋がたくさん並んでいますが、働き蜂用の小さい巣房と、雄蜂(おすばち)用の大きい巣房があります。女王蜂は産卵の前に頭を巣房に入れてサイズを確認し、小さければメス(受精卵)を、大きければオス(無精卵)を産むのです。
実は、決めているのは働き蜂
ここまで読むと「女王蜂がすべてを決めている」と思うかもしれません。しかし、実は産み分けを本当にコントロールしているのは働き蜂なのです。
巣房を作るのは女王蜂ではありません。働き蜂です。働き蜂が雄蜂用の大きな巣房を作れば、女王蜂はそこにオスを産みます。働き蜂用の小さな巣房しか作らなければ、メスしか生まれません。つまり、女王蜂は巣房のサイズに「従って」産んでいるだけで、オスとメスの比率を決めているのは働き蜂なのです。
春から初夏の分蜂(ぶんぽう)シーズンには、働き蜂は雄蜂用の巣房をたくさん作ります。新しい女王蜂と交尾するオスが必要だからです。一方、その後は雄蜂用の巣房はほとんど作られなくなります。餌を消費するだけのオスは、用なしになってしまうからです。
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