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  3. ニホンミツバチとは|特徴・生態・飼い方をわかりやすく解説

ニホンミツバチとは|特徴・生態・飼い方をわかりやすく解説

分蜂直前!
分蜂直前!

ニホンミツバチ(日本蜜蜂、学名:Apis cerana japonica)は、日本に古くから生息する在来種のミツバチです。

「ミツバチを飼ってみたい」「ニホンミツバチって何だろう」という方のために、このページではニホンミツバチの基本情報から飼育方法まで、わかりやすくまとめています。

目次

意外と身近にいるニホンミツバチ

ニホンミツバチは野生のミツバチで、日本列島の広い範囲に生息しています。

北海道と沖縄には生息していませんが、青森県から鹿児島県の奄美群島まで分布しています。豪雪地帯にも生息しており、寒さにも強い昆虫です。

意外に思われるでしょうが、都市部にもニホンミツバチは生息しています。東京の新宿御苑や皇居周辺、大阪城でも野生の巣が見つかっています。公園の木や民家の屋根裏、床下などに巣を作っていることも珍しくありません。

目立たないだけで、ニホンミツバチは身近な昆虫なのです。

養蜂家

私たちは派手に目立つことなく、静かに暮らしているんだよ

A
ニホンミツバチは、日本列島の広い範囲に生息しています。最北端は青森県の下北半島です。最南端については、奄美群島には生息していますが、沖縄には生息していません。詳しくは、こちら

ニホンミツバチを飼うとは

野生のニホンミツバチは、木の洞(うろ)や土の中の空洞に巣を作って暮らしています。人が住む地域では、お墓の中や民家の屋根裏、床下などに巣を作っていることも珍しくありません。

この動画では、野生のニホンミツバチがどのような場所に巣を作っているかを紹介しています。意外な場所に巣を作っている様子をぜひご覧ください。

Loading video...

このような場所に巣を作ったニホンミツバチは、害虫として迷惑がられることもあります。害虫駆除業者のウェブサイトを見ると、スズメバチだけでなくミツバチの駆除も案内されているほどです。普段の生活でニホンミツバチに遭遇することは少ないですが、人間の生活圏に巣を作ることは意外とよくあることなのです。

このようなニホンミツバチに、巣箱を設置して引っ越してもらうのがニホンミツバチの飼育です。庭に小鳥の巣箱を置いておくと、小鳥がやってきて巣を作ってくれることがありますよね。ニホンミツバチの飼育も、それに近いイメージです。

ニホンミツバチの生態

群れの構成

ニホンミツバチは単独では生きられず、数千〜数万匹が 1 つの群れ(コロニー)を作って生活しています。

群れは 3 種類のミツバチで構成されています。

種類役割数
女王蜂卵を産む1 匹だけ
働き蜂巣作り、蜜集め、子育てなど数千〜数万匹
雄蜂(おばち)交尾のみ数百匹(春〜初夏)

働き蜂はすべてメスです。巣の中のあらゆる仕事をこなしています。

女王蜂

ニホンミツバチの女王蜂は群れに1匹だけの特別な存在。1日1000個の産卵、働き蜂の数十倍もの寿命、フェロモンで群れをまとめる役割など、驚きの生態を写真・動画付きで解説。

女王蜂

働き蜂

ニホンミツバチの群れのほとんどは働き蜂です。働き蜂はすべてメスで、巣作りから花の蜜集め、ハチミツの製造まで全てを担います。日齢による仕事の分担、8の字ダンスの仕組みを解説。

働き蜂

雄蜂の悲しい生態

ニホンミツバチの雄蜂は交尾だけが仕事。針がなく刺さない。秋になると巣から追い出され死ぬ悲しい運命。知られざるオスのミツバチの生態を解説。

雄蜂の悲しい生態

分蜂(ぶんぽう)で群れが増える

ニホンミツバチの群れは、春になると分蜂(ぶんぽう)という方法で増えます。

群れが大きくなると、古い女王蜂が働き蜂の半分を連れて巣を出ていき、新しい場所に引っ越します。元の巣には新しい女王蜂が残り、群れが 2 つに分かれます。

この分蜂を利用して、飛んできたミツバチを巣箱に誘導するのが、ニホンミツバチの捕獲方法です。

分蜂とは

分蜂とは、ニホンミツバチの群れが2つに分かれる現象です。春に起こる分蜂は、野生のニホンミツバチを捕まえて飼育を始める絶好のチャンス。時期・回数・仕組みを詳しく解説。

分蜂とは

温厚で刺されにくい

ニホンミツバチはとても温厚な性格です。

巣箱に近づいて観察する程度であれば、まず刺されることはありません。ミツバチは人間のことを気にせず、せっせと働いています。

ただし、巣を直接触ったり、冬の寒い時期には攻撃的になることもあるので注意が必要です。

ニホンミツバチは刺すか

ニホンミツバチは刺すのか。結論から言うと刺しますが、とても大人しく観察程度なら滅多に刺しません。一度刺すと死ぬ理由や、刺されにくい接し方を解説します。

ニホンミツバチは刺すか

ニホンミツバチとセイヨウミツバチの違い

ところで、日本には「ミツバチ」が 2 種類いることをご存知でしょうか。

ひとつは、ここまで紹介してきたニホンミツバチ。もうひとつは、明治時代に海外から持ち込まれたセイヨウミツバチです。

項目ニホンミツバチセイヨウミツバチ
由来日本の在来種明治時代に海外から導入
体の大きさやや小さいやや大きい
飼育の難易度初心者でも可能技術・知識が必要
蜂蜜の採取量少ない(年 5〜10kg 程度)多い(年 50kg 程度)

商業養蜂で飼育されているのはほとんどがセイヨウミツバチです。スーパーで売られている国産ハチミツも、多くはセイヨウミツバチのものです。

ビルの屋上でミツバチを飼う「ミツバチプロジェクト」が話題になることがありますが、このような場合もほとんどがセイヨウミツバチです。特に「ミツバチ」とだけ言われている場合は、ほとんどがセイヨウミツバチと考えてよいでしょう。

一方、セイヨウミツバチは日本では野生化していないため、野生に生息するミツバチはニホンミツバチです。庭や公園で見かけるミツバチや、民家に自然に巣を作るミツバチは、ニホンミツバチである可能性が高いです。

テレビやミツバチプロジェクト、養蜂場の見学などで目にするミツバチは、ほとんどがセイヨウミツバチです。そのイメージが強いでしょうが、ニホンミツバチは飼育方法や生態に違いがあるので、混同しないように注意が必要です。

ニホンミツバチは趣味の養蜂として人気があります。飼育がシンプルで、初心者でも始めやすいのが特徴です。

飼育を始めたい方へ

ニホンミツバチの飼育を始めたい方のために、どのように、いつ準備すれば良いのかや、必要な準備物などを紹介します。週末養蜂家になりたい方はまずはこの記事を読んでください。

飼育を始めたい方へ
A
見た目、性格、蜂蜜の量、スズメバチへの対抗能力など、あらゆる点で違います。ニホンミツバチは温厚で初心者向け、セイヨウミツバチは生産性が高く本格養蜂向けです。詳しくは、こちら

ニホンミツバチのハチミツ

希少で高価

ニホンミツバチのハチミツは、セイヨウミツバチに比べて採れる量が少なく、希少です。

1 つの群れから採れるハチミツは年間 5〜10kg 程度。しかも毎年採れるわけではありません。

さらに、ニホンミツバチの飼育者はほとんどが趣味の養蜂家で、採れたハチミツは自家消費したり、地元の直売所で販売されることが多いです。そのため、一般の市場にはほとんど出回らず、ハチミツ専門店でも扱っていないことが多いです。

価格は直売所などでは 1g あたり 10 円程度が相場ですが、都市部の店舗では希少性を前面に打ち出した製品として 1g あたり 50 円や 100 円といった価格で販売されていることもあります。

濃厚で風味豊か

ニホンミツバチは様々な花から少しずつ蜜を集めるため、ハチミツは複雑で濃厚な風味があります。このように色々な花の蜜が混ざったハチミツを百花蜜(ひゃっかみつ)といいます。地域や季節によって味が変わるのも魅力です。

私たちのショップでもニホンミツバチのハチミツを販売していますが、「とても美味しい」と評価をいただいています。

採蜜方法

ニホンミツバチの採蜜時期は主に夏から秋。重箱式巣箱の最上段を切り離し、たれ蜜と圧搾でハチミツを収穫する方法を動画付きで解説します。

採蜜方法

まとめ

ニホンミツバチは、日本の自然と共に生きてきた在来種のミツバチです。

  • 温厚で飼いやすい
  • 趣味の養蜂として人気
  • 希少で美味しいハチミツが採れる

飼育を始めてみたい方は、まずは以下のページをご覧ください。

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