Q重箱式巣箱で採蜜するタイミングの見極め方は?
巣箱の段数、重さ、蜂の数から判断します。巣が4段以上に伸び、巣箱がずっしりと重くなったら採蜜のサインです。
巣箱の段数、重さ、蜂の活動量から判断します。巣が 4 段以上に伸び、巣箱がずっしりと重くなったら採蜜のサインです。
重箱式巣箱の採蜜の仕組み
重箱式巣箱では、ミツバチが上から下に向かって巣を作っていきます。
ざっくりいうと巣の上側がハチミツを貯める部分、下側が幼虫を育てる部分です。
採蜜では、ハチミツがたっぷり入った最上段を切り離して取り出します。
判断ポイント
採蜜してよいかどうかは、主に以下の 3 つで判断します。
- 巣の段数 — 巣が 4 段いっぱいまで伸びていることが最低条件。
- 巣箱の重さ — 巣箱を少し持ち上げてみて、ずっしりと重ければハチミツがたっぷり貯まっている証拠。軽い場合はまだ蜜が十分でない
- 蜂の数と活動量 — 巣門付近に蜂がたくさんいて、活発に出入りしている群は元気な証拠。
注意が必要なのは、最上段の巣箱はハチミツでいっぱいとは限らないことです。
春から秋でも、一度貯めたハチミツをミツバチが食べてしまうことがあるからです。
特に、夏の間など蜜源が不足するときに最上段のハチミツを利用するようです。
私たちの巣箱は、天井部分が二重構造(スノコ)になっているので、ネジ止めしている蓋を外すだけで、最上段のハチミツの溜まり具合を上から見ることができます。
夏に入る前にはハチミツが溜まっていても、秋の初めの方に見てみると、空になっていることがあります。
このため 4 段いっぱいまで巣が伸びていても、最上段にハチミツが十分溜まっていないことがあり、そういった場合は延期します。
また、下から巣を見たときに、巣が蜜蜂でびっしり覆われておらず、巣が露出しているなど、明らかに調子が悪い場合は、採蜜は避けるべきです。
早めに採蜜してはいけない理由
採蜜のタイミングが早すぎると、2 つの大きなリスクがあります。
巣箱の上段はハチミツを貯める部分、下段は幼虫を育てる部分です。
巣が十分に育っていない段階で採蜜すると、最上段にハチミツだけでなく幼虫を育てている部分が含まれてしまうことがあります。
段数が少ない状態で採蜜すると、最上段を切り取ることで巣全体を支えている大部分が失われてしまいます。
その結果、巣の重さを支えられなくなる「巣落ち」が起きることがあります。
巣落ちはニホンミツバチの飼育で発生する最もリスクが高い失敗の一つです。
巣全体が落下することもありますが、一部が落下することもあります。
ミツバチが巣を放棄して逃げてしまうことが多いです。
採蜜に適した時期
一般的な採蜜の時期は秋です。春から夏にかけて花の蜜を集め、秋にはハチミツがたっぷり貯まっています。
ただし、群がとても元気な場合は春や初夏にも採蜜できます。
最も避けるべきなのは真夏です。重箱式巣箱は構造上、ハチミツを取った後に天井部分に巣がくっついていないので、巣全体が重さに耐えかねて落下しやすくなります。
真夏は特に巣落ちの危険が高いため、人間の信じられないような猛暑を考えると、採蜜は控えるべきです。
2025 年の猛暑で気温が 40℃ に達するような場合でも、採蜜をしなかった群れについては、巣落ちは経験していませんが、夏の直前に採蜜した一部の群れについては、巣落ちが発生してしまいました。
時間がなくて採蜜ができないうちに越冬した群れが大きくなり過ぎたため、やむを得ず採蜜したのですが、予想以上の猛暑で巣落ちが発生してしまいました。
採蜜の具体的な手順については、こちらの記事をご覧ください。
採蜜方法
ニホンミツバチの採蜜時期は主に夏から秋。重箱式巣箱の最上段を切り離し、たれ蜜と圧搾でハチミツを収穫する方法を動画付きで解説します。





