Q女王蜂は群れの決定権を持っているのですか?
「女王蜂」という名前から群れのリーダーを想像しますが、実はミツバチの群れで意思決定を行っているのは働き蜂たちです。ただし、女王蜂は群れの存続に欠かせない大切な存在です。
「女王蜂」という名前から、群れのすべてを取り仕切っているリーダーを想像するかもしれません。しかし実は、ミツバチの群れで意思決定を行っているのは働き蜂たちです。
ただし、女王蜂がいなければ群れは崩壊してしまいます。群れの存続に欠かせない、とても大切な存在であることは間違いありません。
女王蜂には意思決定権がない
女王蜂の役割は、実は「卵を産むこと」に特化しています。
- 営巣場所の決定
- 雄蜂や新女王を産むタイミング
- 分蜂の時期
これらはすべて働き蜂たちが集団で決定しています。女王蜂は働き蜂に指示を出すことはなく、むしろ働き蜂たちの計画に従って行動しているのです。
分蜂も働き蜂が決める
春になると群れが増え、分蜂の時期を迎えます。このとき、新しい女王蜂を育てるための「王台」を作るのは働き蜂です。
働き蜂たちは王台を作り、そこに女王蜂を産卵させます。つまり、新女王の誕生は母親である女王蜂の意思ではなく、働き蜂たちの計画によって進められているのです。
分蜂時、母親の女王蜂は約半数の働き蜂とともに巣を飛び立ち、元の巣は新女王が引き継ぎます。見方によっては、女王蜂は働き蜂たちによって「追い出される」とも言えます。
働き蜂による世代交代
女王蜂の寿命は数年ですが、年を取ると産卵能力が低下します。働き蜂たちは群れの存続のために、女王蜂の世代交代を強制的に行うこともあります。
このように、ミツバチの群れは「女王」ではなく、働き蜂たちの集団的な意思決定によって運営されているのです。
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