命をかけた攻防!ミツバチが仕掛ける熱殺蜂球の全貌
ニホンミツバチがキイロスズメバチを熱殺蜂球で撃退する瞬間を撮影。勇敢な1匹がスズメバチに掴みかかり、仲間が駆けつけて蜂球を形成。46℃の高温で天敵を倒す驚きの必殺技を解説します。
この動画で見れるもの
- キイロスズメバチの狩り — ホバリングしながら働き蜂を捕まえる様子
- ミツバチの威嚇行動 — 体を振って敵を威嚇するシマリング
- 熱殺蜂球の形成過程 — 1 匹のミツバチがスズメバチに掴みかかり、仲間が駆けつける様子
- 勇敢なミツバチの攻撃 — 前足を上げての威嚇、スズメバチの足に噛みつく瞬間
動画の内容
キイロスズメバチはミツバチの 2 倍以上の大きさがあり、巣箱の周りをホバリングしながら働き蜂を次々と捕まえていきます。捕まえた蜂は肉団子にして巣に持ち帰り、幼虫の餌にします。
キイロスズメバチは次々とニホンミツバチを捕まえていきます。ミツバチたちもいつまでも狩られ続けるわけにはいきません。
そこで 1 匹の勇敢なミツバチがスズメバチに立ち向かい、前足を上げて威嚇。そしてスズメバチの足に噛みついて動きを止めると、仲間たちが一斉に駆けつけて蜂球を形成します。
蜂球の内部は約 5 分で 46℃ に達し、10 分ほど維持されます。キイロスズメバチはこの温度に耐えられませんが、ニホンミツバチはもう少し高い温度まで耐えられるため、このわずかな温度差を利用して天敵を倒します。
また蜂球内部の二酸化炭素濃度は大気の約 100 倍、湿度も 90%以上となり、スズメバチの生存を一層困難にしています。
撮影の裏話
熱殺蜂球が頻繁に起こるのは、ごく一部の群れ、ごく一部のタイミングだけです。この群れは他の群れと違い、たくさんの蜂が巣箱の周りに出てきて、キイロスズメバチに対して激しい威嚇をしていました。
巣箱の周りには何匹かキイロスズメバチの死体が転がっており、すでに熱殺蜂球を行っていたのです。
熱殺蜂球を一度行うと、群れ全体がスズメバチに対して攻撃的になる感じがします。研究でも、一度熱殺蜂球に参加した個体は次の熱殺蜂球でも積極的に参加すると言われており、そのような特性があるからでしょう。
普通に群れを見回っていてもほとんど熱殺蜂球は起こりませんが、このような攻撃的な臨戦態勢となった群れでは、1〜2 時間に 1 回程度起こることがあります。それを狙って粘り強く撮影した結果、この動画を撮ることができました。
正直、撮影中は肉眼ではミツバチがスズメバチに掴みかかっていることなどがほとんどわかりませんでしたが、動画にすることで驚きの動きがわかり、私たちもびっくりしました。
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