Qアカリンダニはどこからやってきたのですか?
アカリンダニは外来の寄生ダニです。1904年にイギリスのワイト島で大発生し、その後世界中に広がりました。日本には2010年に侵入が確認されています。
アカリンダニは外来の寄生ダニです。元々はセイヨウミツバチに寄生していたものが、人間の活動によって世界中に広がりました。日本には 2010 年に侵入が確認されています。
ワイト島病 — 世界最初の大被害
アカリンダニの歴史は 1904 年にさかのぼります。
イギリス南部のワイト島で、原因不明の奇病が発生しました。ミツバチが次々と死んでいき、1907 年までに島のミツバチはほぼ壊滅。その後、病気は本土にも飛び火し、イギリス全土からヨーロッパ各地へと広がっていきました。
この奇病は「ワイト島病」と呼ばれ、養蜂家たちを恐怖に陥れました。 研究の結果、ミツバチの気管に寄生する微小なダニ「アカリンダニ」による感染症であることがわかりました。
日本への侵入
日本では2010 年に長野県で初めてアカリンダニが発見されました。
国立環境研究所の分析によると、日本で見つかったアカリンダニの DNA 配列はヨーロッパや北米のものと一致しており、海外から人間の活動によって意図せず持ち込まれたと考えられています。
発見後、アカリンダニは急速に全国へ広がり、2015 年頃には日本全国への蔓延が確認されました。ニホンミツバチに深刻な被害をもたらし、地域によっては野生の群れが激減するほどの影響が出ました。
100年以上前にイギリスで起きたことが、今の日本のミツバチにも影響しているんですね...
なぜニホンミツバチだけが被害を受けるのか
セイヨウミツバチは 100 年以上アカリンダニと共存してきたため、ダニへの耐性をある程度獲得したと考えられています。また、セイヨウミツバチの養蜂では、ヘギイタダニ対策のためにダニ駆除薬が使われており、それによってアカリンダニの被害も防げているという説もあります。
一方、ニホンミツバチは 2010 年に初めてこのダニと遭遇したため、有効な防御手段を持っていません。
詳しくは以下の FAQ をご覧ください。
ただし、最近では 2010 年代初めのような壊滅的な被害は減ってきています。その理由ははっきりわかっていませんが、以下のような仮説があります。
- 寄生するダニにとっても、宿主を殺しすぎると自分たちも繁殖できなくなるため、毒性が弱まった
- ニホンミツバチの中でもダニに強い個体が生き残ってきた
参考情報
関連情報
アカリンダニについて詳しくはこちらをご覧ください。
アカリンダニ
アカリンダニはミツバチの気管に寄生する外来ダニで、2010年に日本で初確認されました。徘徊、Kウイングなどの症状や検査方法について解説します。






