Qセイヨウミツバチはアカリンダニの被害を受けないのですか?
セイヨウミツバチもアカリンダニに寄生されますが、ニホンミツバチほど深刻な被害は出ていません。長年の共存により、ダニを払い落とす能力を獲得しているためです。
セイヨウミツバチもアカリンダニに寄生されますが、ニホンミツバチほど深刻な被害は出ていません。長年の共存により、ダニを払い落とす能力を獲得しているためです。
アカリンダニとは
アカリンダニは、ミツバチの気管に寄生するダニです。ニホンミツバチの天敵として知られ、各地で甚大な被害を引き起こしています。
セイヨウミツバチもアカリンダニに寄生されることはありますが、日本ではセイヨウミツバチにアカリンダニの被害は報告されていません。
なぜセイヨウミツバチは被害を受けにくいのか
国立環境研究所の研究によると、ダニを付着させた実験で、ニホンミツバチはセイヨウミツバチに比べてグルーミングによりダニをうまく払い落とせないことがわかりました。
このようなグルーミング能力の違いが、被害の発生に影響しているのではないかと考えられています。
また、セイヨウミツバチは、ヨーロッパで長い年月をかけてアカリンダニと共存してきました。その過程で、ダニに対抗する行動を進化させてきたと考えられています。
一方、ニホンミツバチは 2010 年に初めてアカリンダニと遭遇しました。進化的に対応する時間がなかったため、有効な防御手段を持っていないのです。
私たちニホンミツバチは、このダニに出会ったのがつい最近なんだ。まだ対処の仕方がわからなくて...
ニホンミツバチも回復の兆し
近年ではニホンミツバチも少しずつアカリンダニへの耐性を獲得しつつあるという報告もあります。寄生されても回復する群れが増えてきており、今後の状況改善が期待されています。
この回復の背景には 2 つの仮説が考えられます。
1つ目は、ニホンミツバチ側の変化です。多くの群れがアカリンダニで死滅する中、生き残った群れが繁殖してきました。ダニに強い個体が増えてきている可能性があります。
2つ目は、アカリンダニ側の変化です。寄生虫は宿主を殺しすぎると自分自身も繁殖できなくなってしまうため、毒性が弱まった可能性があります。
参考情報
関連情報
アカリンダニについて詳しくはこちらをご覧ください。
アカリンダニ
アカリンダニはミツバチの気管に寄生する外来ダニで、2010年に日本で初確認されました。徘徊、Kウイングなどの症状や検査方法について解説します。






