Qフリマサイトなどで販売されている格安巣箱は使っても大丈夫ですか?
巣箱の良し悪しを判断できない初心者にはおすすめできません。巣箱が原因で群れを失うと、10万円以上の損失になることもあります。
巣箱の良し悪しを判断できない初心者には、どのような人が作っているかもわからない、格安の巣箱はおすすめできません。 ニホンミツバチを重箱式巣箱で飼育する場合、巣箱は大変重要です。
群れは順調に育てば年間 10 万円以上の蜂蜜が採れますが、巣箱が原因で群れを失うとその損失は巣箱の値段をはるかに上回ります。
群れにはどれだけの価値があるか
まず、ニホンミツバチの群れがどれだけの価値を持つかを知っておきましょう。
群れが順調に育てば、年間 5kg から 10kg 程度の蜂蜜が採れます。ニホンミツバチのハチミツは希少で、私たちの販売価格で 8 万円から 16 万円程度です。
蜂蜜の収益に加え、群れは翌年以降も分蜂で増えていく可能性があるため、1 つの群れが持つ価値は蜂蜜だけでは測れません。
ニホンミツバチの飼育は趣味として楽しむ方がほとんどですが、巣箱の中にはそれだけの価値が詰まっています。
実際に巣箱ごと盗まれる事件も発生しているほどです。それだけの価値があるものを飼育するための巣箱をただ安いという理由だけで選ぶのは、安物買いの銭失いになりかねません。
飼育の成否は巣箱の出来で決まる
ニホンミツバチは野生のミツバチです。重箱式巣箱で飼育する場合、ミツバチが巣箱に住み着いている状態で、飼い主が管理できることはほとんどありません。
管理が最小限だからこそ、巣箱自体の出来が飼育の成否を左右します。
よく工夫された巣箱は、天敵のオオスズメバチから群れを守り、夏の暑さによる巣の落下を防ぎ、採蜜も容易にしてくれます。
反対に、質の悪い巣箱を使っていると、いくら飼育経験を積んでもうまくいかなくなります。
格安巣箱に見られる問題点
フリマサイトやネットショップで手頃な値段の巣箱が増えてきました。選択肢が広がること自体はよいことですが、その巣箱を作っている方がどの程度ニホンミツバチの飼育経験を持っているかは、購入前によく確認する必要があります。
ニホンミツバチの重箱式巣箱は比較的シンプルな構造のため、見よう見まねでも作ることができます。
しかし、シンプルに見えるからこそ、わずかな寸法の違いが群れの存亡を左右します。例えば、巣門(すもん)と呼ばれる巣箱の出入り口の高さです。
適切な高さは 7mm 前後で、この寸法がニホンミツバチは通れるがオオスズメバチは通れないという絶妙なサイズになっています。
これがわずか 3mm 広い 10mm になるだけで、オオスズメバチが侵入できるようになります。
素材の選択も問題です。消耗が激しい部分に合板が使われている巣箱もあります。
また、上部にスノコの構造がないものもあります。スノコを入れなければ、制作時間とコストを削減できますが、現在では多くの方が採用しており、その有用性が認められているものです。
内寸や板厚も見落とせないポイントです。内寸が大き過ぎたり、板が薄いと、猛暑で巣落ちが発生することがあります。
巣箱を購入する際は、製作者がしっかりとしたニホンミツバチの飼育経験を持つ人かどうかを確認することをおすすめします。
見よう見まねで作られた巣箱は、思わぬトラブルの原因になりかねません。
私たちが巣箱にこだわる理由
弊社の代表は 1990 年代末頃から飼育を始め、約 20 年にわたり 50 群れ前後を飼育してきました。
サラリーマンで週末しか時間が取れないこと、知り合いの場所に巣箱を分散して置いていたため、頻繁にミツバチの世話ができない環境でした。
もともと木工や溶接の経験があったため、自ら巣箱を設計・製作し、「手をかけなくても群れが育つ巣箱」を目指して改善を重ねてきました。
頻繁に見に行けないからこそ、長期間放置しても群れが問題なく育つことが最優先でした。こうして生まれた巣箱は、結果的に初心者にとっても飼育しやすいものになっています。
人間が世話をしなくても、巣箱の構造自体がうまくいくように作られているためです。
このため、まず私たちの巣箱を購入していただくか、サイトを見て実際に作ってみることをお勧めします。
そして色々と勉強したり、経験を積みながら、自分に合ったものにカスタマイズしていくと、うまくいく可能性が高いです。
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重箱式巣箱の作り方
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