Qスムシを防ぐ巣門や台の仕組みはないですか?
長年の議論がありますが、巣門や台の構造でスムシを防ぐことは難しいとわかっています。
20 年以上前から、スムシ対策についてはネット上でも意見交換がされていますが、巣門や台の構造でスムシを防ぐことは難しいとわかっています。
長年議論されてきた対策
スムシの侵入を防ぐために巣門や台を工夫するという取り組みは、長い間行われてきました。
実は 1990 年代まで、ニホンミツバチに関して愛好家たちが広く情報を交換するということはほとんどありませんでした。しかしインターネットの登場で、掲示板などでノウハウのやり取りがされるようになり、情報交換が発展しました。
当初からそうした掲示板などで、スムシ対策については熱心に情報交換がされてきました。
なぜ構造では防げないのか
数十年の議論の結果、スムシを巣門や台の構造で防ぐことは難しいことがわかっています。
スムシの親であるハチノスツヅリガは、ミツバチより薄く小さな体をしています。そのため、ミツバチが出入りできる巣門から簡単に侵入し、巣箱の中に卵を産んでしまいます。
そこから生まれた小さな幼虫は、器用に壁を登ることができ、巣箱内を動き回ります。
いろいろな形状が考案され、それを試してきた方もいますが、そういった形状でスムシが防げることはないということがわかってきています。
スムシへの正しい理解
スムシについても正しい理解が深まっています。スムシは群れが何らかの影響で弱ったときに発生して、その後巣をきれいに食べ尽くす存在です。「スムシが問題で群れが消滅した」とは言い切れないことが多いのです。
観察していると「この群れは弱くてダメかな」と思っていたら逃去したり消滅したりして、そこの巣を解体するとスムシがいる、ということがあります。スムシは結果であって原因ではないことが多いのです。
そのため、スムシ対策で躍起になること自体、あまり得策ではないとわかってきました。
また、スムシっ子カードの開発者である西村氏のように、スムシを研究され、その成果を講演等で紹介される方も出てきて、専門的な知識もより詳しくわかるようになってきました。
スムシっ子カードがおすすめ
スムシ対策にはスムシっ子カードがおすすめです。私たちも巣箱内のスムシを減少させる効果が高いと感じており、すべての巣箱にスムシっ子カードを入れています。
すでに述べたように、スムシ自体が問題の本質ではないことが多いです。
スムシについてはスムシっ子カードを入れるだけで十分と考えています。
過度な PR には注意
今でも「こういう巣門や台にすればスムシが防げた」と主張される方はいます。
私たちの YouTube のコメントにもそういった内容のコメントも付くことがあります。
そういった試行錯誤は素晴らしいのですが、目新しいものというよりは、過去に議論されていたようなものであることが多いです。
ニホンミツバチの飼育は自然任せなので、毎年同じようにやっていてもうまくいく年と、よくわからないけど多くの群れが消滅してしまう年があります。また、飼育場所によってすごく元気に育つのに、別の場所ではうまく育たないということもあります。
巣箱の形状を変えたら、たまたまうまくいったという経験から、「〇〇すればスムシを防げる」と PR される場合があります。
スムシについての議論は、ここ数十年でされ尽くしているようなものなので、「スムシ対策に万全」といった情報には注意しましょう。
巣門や台が重要な理由
巣箱の台や巣門は、ニホンミツバチに快適に暮らしてもらうためにとても重要です。オオスズメバチや暑さへの対策だけでなく、巣箱の中の様子を簡単に確認するためにも欠かせません。
新型鉄製台は 4 方向に巣門があり、通気性が良く、巣くずもたまりにくく、観察もしやすいです。始めたばかりで台についてよくわからない方は、私たちが利用する鉄製台を販売していますので、こちらがおすすめです。
関連情報
スムシの対策
スムシはニホンミツバチの巣を食べる蛾の幼虫です。繁殖すると対処が困難になるため予防が重要。強い群れを維持し、巣箱構造を工夫することで被害を軽減できます。









