Q継ぎ箱はいつすればいいですか?
巣が成長するにつれて巣箱が重くなるので、入居直後に一気に4段以上にするのがおすすめです。
巣が成長するにつれて巣箱が重くなり、継ぎ箱が大変になります。入居直後に一気に採蜜が実行可能な 4 段以上にするのがおすすめです。
また、継ぎ箱は遅れると巣が巣箱からはみ出してしまい、対処が大変になります。このため、重箱 1 段分は常に余裕を持たせておくことが大切です。
継ぎ箱とは
継ぎ箱(つぎばこ)とは、重箱式巣箱に新しい箱を追加する作業のことです。ニホンミツバチは巣を上から下へ伸ばしていくため、群れが成長すると巣箱の空きスペースがなくなっていきます。
継ぎ箱は巣箱の一番下に新しい重箱を追加します。これによってミツバチが巣を伸ばすスペースが確保され、群れがさらに成長できるようになります。
また、ハチミツを採取するときは一番上の箱を切り離します。つまり、上から取って下に足すという循環が重箱式巣箱の特徴です。
継ぎ箱のタイミングの目安
継ぎ箱には、成長に合わせて 1 段ずつ追加していく方法と、入居直後に一気に採蜜できる大きさまで追加してしまう方法の 2 つがあります。
初心者の方には、一気に継ぎ箱をすることをおすすめしています。つまり、4 段以上になるように追加してください。
その理由としては、継ぎ箱には手間と肉体的な負担がかかりますし、巣箱を落としたり倒したりすると群れを失うこともあります。
また、巣が成長するにつれて、巣箱が重くなり、持ち上げるのが大変になります。
さらに、1 段ずつ追加するには、定期的に巣の成長を確認する必要もあります。
ですので、まだ慣れていない初心者の方には、一気に追加することをお勧めします。
採蜜できる高さまで継ぎ箱しておけば、上の 1 段を採蜜して巣箱を軽くしてから持ち上げられるため、「重くて持ち上がらない」というトラブルを防げます。
一気に追加しても弊害はありません。そもそも自然界では最初から決まった大きさの場所に、ニホンミツバチがそれに合わせて巣を作ります。
自然界では巣のスペースが突然広くなることはありませんので、最初から追加しておく方が自然に近い飼育方法になり、ミツバチにとってもストレスが減ると考えています。
継ぎ箱が遅れるとどうなる?
重箱式巣箱は、一番下には巣門枠という巣の出入口を持つ高さの低い枠を置いて、その上に重箱を重ねていきます。
継ぎ箱が遅れて、巣が巣門枠まではみ出してしまうと、継ぎ箱はかなり大変になります。
重箱から巣が飛び出た状態で持ち上げて、下に追加するので、巣を潰さないように細心の注意が必要です。
次の動画は、成長が早すぎて巣が巣箱から飛び出してしまった群れの様子です。継ぎ箱のタイミングが遅れるとこのようなことになりますので、参考にしてください。
私たちは専用の持ち上げ機を使っているのでなんとかなりますが、これを手で持ち上げようとすると大変なことになります。
またはみ出るところまで行かなくても、いっぱいに近づくと、下の方の壁には蜂がたくさんいるので、継ぎ箱の作業が行いにくくなります。
私たちの方法は 2 段から一気に 6 段
私たちは待ち箱を 2 段でセットし、ニホンミツバチが入居したら一気に 6 段にしています。
4 段でもよいのですが、飼育作業の見回りが十分にできない時期に群れが予想以上に大きくなると、夏の時点で 4 段がいっぱいになってしまうこともあります。
また、忙しくて秋の採蜜が遅れることもあるので、余裕を持たせて 6 段にしています。
もちろん 1 段ずつ追加する方法において主張されている理由については理解しているつもりですし、一理あると感じる部分もあります。
ただ、巣箱のスペースをコントロールすることでミツバチの行動をコントロールするよりも、最初から十分なスペースを与えて、それに応じてミツバチが最適に巣作りを行う方が良いのではないかと考えています。
私たちが敢えて継ぎ箱しない場合
私たちはあえて継ぎ箱をしない場合があります。前のセクションで「蜂の行動をコントロールする」という話に触れましたが、まさにそれを狙った取り組みです。
目的は「盛り上げ巣」を作ることです。盛り上げ巣とは、通常は上から下に向かって巣を伸ばしていくニホンミツバチが、逆に上側(スノコの上)に向かって巣を伸ばす現象のことです。
盛り上げ巣は育児に一切使わない巣板に蜂蜜を直接貯めるため、とてもきれいな巣蜜が取れます。
これは常に行っているわけではなく、以前実験的に試みていたものです。単純に重箱式巣箱の上にスペースを作るだけでは、なかなか盛り上げ巣を作らない場合が多いです。
下側のスペースを制限することが必要で、巣箱が下にいっぱいになって伸ばせなくなると、やむを得ず上側に巣を伸ばして蜂蜜をため始めます。このように、巣箱のスペースをコントロールすることで蜂の行動が変わることは確かです。
ただ、巣の下側は育児を行う場所です。下側のスペースを制限すると育児スペースが足りなくなる恐れもあり、群れに何らかの影響が出る可能性があります。
重箱式巣箱では巣の中の状況がよく分からないため、この点について巣枠式巣箱を使って詳しく観察しないと分かりません。





