Q女王蜂は本当に群れのリーダーで王様なんですか?
Q
女王蜂は本当に群れのリーダーで王様なんですか?「女王」という名前に反して、ミツバチの群れを実際に支配しているのは働き蜂です。女王蜂は産卵に特化した存在で、巣の運営や意思決定は働き蜂が行っています。
ミツバチの群れを実際に支配しているのは働き蜂です。
「女王蜂」という名前から、女王が群れを率いているイメージがありますが、実態は逆。女王蜂は産卵に特化した存在で、巣の運営や重要な意思決定は働き蜂たちが行っています。
女王蜂の仕事はほぼ産卵だけ
女王蜂は 1 日に 1,000 個もの卵を産みます。自分で餌を食べることはほとんどなく、通常は働き蜂から口移しでもらっています。巣の掃除や防衛には参加せず、蜜を集めることもしません。
女王蜂は産卵マシーンであり、リーダーではありません。
働き蜂が決めていること
群れの重要な意思決定は、すべて働き蜂が行います。
- 分蜂のタイミング — 群れが増えすぎると、古い女王蜂と一部の働き蜂が巣を出て新しい巣を作ります。分蜂するかどうか、いつするかを決めるのは働き蜂です。
- 新しい女王蜂の選定 — 女王蜂が死んだり弱ったりすると、働き蜂は新しい女王蜂を育てます。どの幼虫を女王蜂にするかを決めるのも働き蜂です。
- 女王蜂の追放 — 女王蜂の産卵能力が落ちると、働き蜂たちは新しい女王蜂を育て、古い女王蜂を巣から追い出すこともあります。
- 新しい巣の場所 — 分蜂した群れが新しい巣を作る場所を決めるのも働き蜂。探索蜂が候補地を見つけ、ダンスで情報を共有し、多数決のような形で決定します。
働き蜂の驚くべき能力
働き蜂には、群れを運営するための驚くべき能力があります。
- 情報共有 — 8 の字ダンス(尻振りダンス)で、蜜源の場所や距離を仲間に正確に伝えることができます。
- 温度調節 — 巣の中心部の育児を行う温度を約 35℃ に保つため、羽を使って風を送ったり、水を運んできて蒸発させたりします。
- 集団での意思決定 — 1 匹の判断ではなく、多くの働き蜂の情報を集約して群れ全体で最適な判断を下します。
ミツバチの社会は、1 匹のリーダーが支配する「王国」ではなく、働き蜂たちが協力して運営する「民主主義」に近いといえます。女王蜂は群れにとって不可欠な存在ですが、それは「命令を出すリーダー」としてではなく、「次世代を生み出す母親」としての役割です。
関連情報
ニホンミツバチの女王蜂は群れに1匹だけの特別な存在。1日1000個の産卵、働き蜂の数十倍もの寿命、フェロモンで群れをまとめる役割など、驚きの生態を写真・動画付きで解説。女王蜂

ニホンミツバチの群れのほとんどは働き蜂です。働き蜂はすべてメスで、巣作りから花の蜜集め、ハチミツの製造まで全てを担います。日齢による仕事の分担、8の字ダンスの仕組みを解説。働き蜂

関連するFAQ
A
春にミツバチが大量発生した場合は、まず間違いなく分蜂と考えて良いです。 分蜂とはミツバチが増える仕組みで、1群れが2群れに分かれて、1群れが移動して別の場所に巣を作ります。詳しくは、こちら
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