【悲報】京都北部39度!?観測史上1位の酷暑でニホンミツバチの巣が崩壊。
京都府北部で観測史上最高の39度を記録した2023年8月、ニホンミツバチの巣箱から蜂蜜が流れ出しているとの連絡を受けて現場に駆けつけました。巣箱の中では重箱約2段分の巣が崩壊し、スムシの繁殖やアカリンダニの寄生も確認される衝撃的な状況が記録されています。
この動画で見れるもの
- 巣箱から蜂蜜が流れ出る異常事態 — 通常では考えられない、底板から蜜が垂れてくる様子
- 崩壊した巣の解体作業 — 重箱約2段分の巣が落下し、ドロドロになった巣箱の中身を確認
- スムシの繁殖現場 — ミツバチがいなくなった巣にスムシ(蛾の幼虫)が入り込み、糸を張って巣を食い荒らしている状態
- アカリンダニ寄生率100%の群れ — 15匹の検体のうち15匹すべてにアカリンダニが寄生していた衝撃の検査結果
- 巣の構造の観察 — 蜂蜜の貯蔵部分、花粉の貯蔵部分、育児圏の違いがわかる断面
- 黄色スズメバチがこぼれた蜂蜜を舐める姿 — 解体中にやってきたスズメバチの行動
動画の内容
2023年8月、京都府北部で観測史上最高の39度を記録する猛暑が続く中、巣箱を置かせてもらっている場所から「巣箱から蜂蜜が流れ出てきている」と緊急の連絡が入りました。通常、ミツバチの巣の中でハチミツは壺と呼ばれる部屋に貯蔵され、壺は少し上向きで蓋もされるため、蜂蜜が垂れてくることはありません。蜂蜜が流出しているということは、巣自体が落下して壊れている「巣落ち」が起きていると考えられます。
現場に到着すると、巣箱にはすでにミツバチの姿がなく、底板から蜜が流れ出していました。1か月前の検査ではこの群れのアカリンダニ寄生率は15匹中15匹、つまり100%で、ダニの影響による死滅か逃亡の可能性がありました。巣箱を解体すると、重箱約2段分の巣が崩壊しており、スムシが大量に繁殖して糸を張り巡らせていました。巣の断面からは、蜂蜜の貯蔵量は1段半分ほど(約5キロ相当)あったと推測されますが、育児がほとんど行われていない異常な状態でした。解体した巣箱を撤収し、翌年の春に新しい群れが入るよう、綺麗な底板と重箱を設置して作業を終えました。
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暑さ・巣落ち対策
ニホンミツバチの巣落ちは暑さが原因で起こります。日陰への設置、遮光、適切な板厚の巣箱、夏場の採蜜を避けるなどの対策で巣落ちは防げます。

アカリンダニ
アカリンダニはミツバチの気管に寄生する外来ダニで、2010年に日本で初確認されました。徘徊、Kウイングなどの症状や検査方法について解説します。

スムシの対策
スムシはニホンミツバチの巣を食べる蛾の幼虫です。繁殖すると対処が困難になるため予防が重要。強い群れを維持し、巣箱構造を工夫することで被害を軽減できます。
