数万匹が全滅の危機!ニホンミツバチの越冬サバイバル!〜寄生虫との戦い〜
開放巣で越冬するニホンミツバチの8ヶ月にわたる観察記録。厳しい寒さの中で体を寄せ合い温度を維持する姿、アカリンダニの脅威、そして分蜂から群れの復活までを密着撮影しています。
この動画で見れるもの
- サーモグラフィーで見る蜂球の温度 — 外気温 3〜4℃ でも巣の表面は 20〜30℃ を維持
- 冬の蜂球(ほうきゅう) — 数万匹が密集して発熱する様子
- シマリング — 敵が近づいたときの威嚇行動
- 冬のミツバチが観察者に飛びかかる様子 — 攻撃性が増した冬の群れ
- アカリンダニ被害の症状 — K ウィング(羽の異常)、飛べずに徘徊する蜂
動画の内容
ニホンミツバチは他の昆虫とは異なり、成虫のまま集団で越冬します。数万匹の働き蜂が巣の下側に密集し、胸の筋肉を震わせて発熱することで、巣の中心部の温度を高く保ちます。
サーモグラフィーによる観察では、外気温が 3〜4℃ でも巣の表面は 20〜30℃ を維持している様子が確認できました。
冬の間は育児が一時停止するため新しい働き蜂は生まれず、蜂の数は徐々に減少していきます。越冬用の働き蜂は約 4 ヶ月の寿命があり、蓄えた蜂蜜をエネルギー源として寒さをしのぎます。
また、冬の時期は攻撃性が増し、シマリングと呼ばれる威嚇行動も見られました。普段ではあまり見られない、一斉に観察者に襲いかかる様子も撮影しています。
動画では、2010 年頃から日本中で被害が広がっているアカリンダニの脅威も紹介しています。秋には元気だった群れが、アカリンダニの寄生によって冬にあっさりと全滅してしまう事例も記録されています。K ウィングと呼ばれる羽の異常や、飛べなくなって徘徊する蜂の姿など、アカリンダニ被害の症状も確認できます。
3 月に無事越冬を果たした群れは、蜂の数が約 3 分の 1 まで減少していましたが、春には分蜂を行い新女王が誕生。アカリンダニの影響で一時は消滅の危機に瀕しましたが、6 月下旬から徐々に回復し、7 月には群れが復活する姿を記録しています。
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アカリンダニ
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