Qスズメバチの巣の中はどうなっているのですか?
幼虫を育てる部屋が並んだ円盤が、上から下へ何段も積み重なっています。
中は円盤が上下に積み重なっています
軒下や木の枝にぶら下がる、丸くて大きなスズメバチの巣。外から見えるのは紙のような壁だけで、中身は見えません。
切り開くと、六角形の部屋がぎっしり並んだ円盤が入っています。ハチの巣といえば六角形、というイメージのとおりです。
円盤は 1 枚ではありません。1 枚目の下に 2 枚目、その下に 3 枚目と、上から下へ順に増えていきます。上下の円盤は、柱でつながっています。
いちばん上が最初に作られた円盤で、下へ行くほど新しくなります。巣が育つほど、段の数も増えていきます。
部屋の口はすべて下を向いています
円盤に並ぶ六角形の部屋は、口が下を向いています。
卵は部屋の壁に産みつけられます。かえった幼虫はそのまま壁にぶら下がり、頭を真下に向けたまま育ちます。
蜂が歩き回るのも、円盤の下側です。
巣の形は作る場所で変わります
スズメバチには何種類かいて、巣を作る場所は種によって違います。そして場所によって、巣の形も変わります。 オオスズメバチは、土の中や樹洞(じゅどう)のような閉じた空間に巣を作ります。まわりを囲まれているので、空間の広さや形によっては、丸くない形に育ちます。
私たちが 8 月上旬に切り株の下から掘り出したオオスズメバチの巣も、丸い形はしていませんでした。
一方、軒下に巣を作るキイロスズメバチのほうは、紙のような壁に包まれたボール状です。大きくなるにつれて、縦に長い形に変わっていきます。
この動画では、切り株の下から巣を掘り出す場面から、解体して中を確認するところまでを記録しています。
中心ほど育ちが進んでいます
1 枚の円盤の中身も、場所によって違います。
卵は円盤の中心から産まれ、外側へ向かって広がっていくと言われています。そのため中心に近いほど育ちが進んでいて、外へ行くにつれてサナギ、幼虫、卵の順に若くなります。
ただし、羽化して空いた部屋は再利用されます。空いた部屋にまた卵が産まれるため、大きな幼虫の隣に小さな卵がある、ということも起こります。
関連情報
スズメバチの対策
スズメバチの中でも、キイロスズメバチはニホンミツバチの巣箱に頻繁にやってきます。オオスズメバチは世界最大のスズメバチで、ニホンミツバチの群れを全滅させることもあります。
