Qニホンミツバチはなぜお墓に巣を作るのですか?
閉鎖空間を好む習性があり、お墓の骨壺収納スペースが出入り口・広さともに営巣条件を満たすためです。石材と地面に囲まれた環境が外敵への防御と温度安定の両面で優れています。
ニホンミツバチの営巣習性
ニホンミツバチは野生のミツバチです。自然界では木の洞(うろ)の中を住処にしますが、材質は問いません。小さな入り口のある閉鎖的な空間であれば、木でなくても巣を作ります。
必要な条件はシンプルです。入り口は 5mm 程度の隙間があれば十分で、内部は縦横高さ 30cm 程度のスペースがあれば営巣できます。
お墓が営巣場所になる仕組み
お墓の内部には、骨壺を収めるための空間があります。正面の石がずれたり、老朽化してできた小さな隙間が出入り口となり、内部の空間が住処になります。
出入り口のサイズには、興味深い一致があります。オオスズメバチが巣に侵入するには 1cm 程度の入り口が必要ですが、石のずれでできた隙間がちょうど「ニホンミツバチは通れるがオオスズメバチは通れない」大きさになっていることがあります。
さらに、オオスズメバチは木製の巣箱であれば強力なアゴで噛み広げて侵入しようとしますが、石はかじれないため、防御の面でも有利です。
温度が一定に保たれやすい環境
お墓は下側が地面に面しており、半分土に埋まるような形状のものもあります。分厚い石材に囲まれたうえに地面と接しているため、外気の変化が内部に伝わりにくく、温度が一定に保たれやすいと考えられます。
また、お墓が林や木々に囲まれた涼しい場所にあることも多く、やや湿った日陰の環境はニホンミツバチにとって過ごしやすい条件といえます。
人が定期的に訪れるため発見されやすい
お墓は定期的にお参りに来る人がいるため、巣が作られた場合に早期に発見されやすい環境です。
ニホンミツバチの飼育者が近くにいれば、巣を壊さずに巣箱へ移設できることもあります。
実際にお墓に作られたニホンミツバチの巣を巣箱に移動させる様子を撮影しました。お墓の中からミツバチの巣を取り出し、巣箱へ移す手順がわかります。
関連情報
飼育場所の選び方
ニホンミツバチの巣箱を設置する場所の選び方を解説。1メートル四方で設置可能ですが、安全性の確保、盗難対策、熊対策、暑さ対策など考慮すべき点があります。







