Qスズメバチのオスは、巣で何をしているのですか?
巣のためには何もしません。針がなく、獲物をかみ砕く大あごも働き蜂ほど発達しないため、巣を守ることも、虫を狩ることもできないのです。オスの仕事は、次の代の女王蜂と交尾することだけです。
仕事は交尾だけで、働く体がありません
「女王蜂」と「働き蜂」は聞いたことがあると思います。スズメバチの巣には、もう一種類、オスがいます。
そのオスに針がないのは、蜂の針が卵を産むための管から変化したものだからです。持っているのはメスだけで、ミツバチも同じです。
獲物をかみ砕く大あごも、働き蜂ほど発達しません。スズメバチの働き蜂は他の虫を狩って幼虫の餌にしますが、オスにはその道具がないのです。
怠けているのではありません。巣のために働く体を、はじめから持っていないのです。
巣の奥に、応戦しない蜂が 20 匹ほどいた
9 月の半ば、私たちがコガタスズメバチ(住宅地でよく見かける種類です)の巣を解体したときのことです。
外では働き蜂がマイクやカメラに体当たりを繰り返していました。ところが巣の奥には、まったく応戦しない蜂が 20 匹ほど残っていました。触角の先が少しくるっと曲がっています。オスでした。
針がないので、素手で扱うことができました。
オスが育つのは、巣がいちばん大きくなる秋です。この巣はまだ出はじめで、ここから数が増えていきます。
決まった場所で新しい女王蜂を待ちます
巣を出たオスは、二度と巣に戻りません。1 匹で暮らしながら、毎日決まった場所に通い、新しい女王蜂が来るのを待ちます。
場所は種類によって違います。オオスズメバチのオスは巣の入り口に集まり、中から出てくる新しい女王蜂を待ち受けます。さきほどのコガタスズメバチは、高い木の上です。
冬を越せるのは、交尾を済ませた新しい女王蜂だけです。オスも働き蜂も、冬が来る前に死にます。
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