Qスズメバチの女王蜂は刺さないのですか?
女王蜂にも針はあります。針を持たないのはオスだけで、巣を作りはじめたばかりの女王蜂が攻撃してこないことがあるのは、針がないからではありません。
女王蜂も働き蜂も針を持ちます
刺してくるのは巣を守る働き蜂、というイメージがあると思います。実際、巣に近づいて刺してくるのは、そのほとんどが働き蜂です。
ただ、針を持っているかどうかで見ると、働き蜂と女王蜂に違いはありません。蜂の針は、もともと卵を産むための管が変化したものです。卵を産む女王蜂にも、卵を産まない働き蜂にも針があるのは、どちらもメスだからです。
例外はオスです。卵を産まないので、その管がありません。スズメバチの巣は春に女王蜂 1 匹で作りはじめられ、秋に最も大きくなります。オスが生まれるのは、この秋です。
オスとメスは見た目で見分けられます。触角がメスより長く、節の数も 1 つ多くなっています。先のほうが巻いているように見えます。
顔つきも違います。目が大きく、あごは小さめです。針がないぶん、腹の先もメスのように尖らず、平らで丸みを帯びています。
春の女王蜂は攻撃してこなかった
春、コガタスズメバチ(住宅地でよく見かける種類です)の女王蜂が 1 匹だけで巣を作っているところを撮影したときは、目の前まで近づいても攻撃してきませんでした。
餌を探していたオオスズメバチ(スズメバチのなかでも大型の種類です)の女王蜂に、素手でハチミツをあげたこともあります。このときも刺されませんでした。
この時期の女王蜂が命を落とせば、その巣はそこで終わりです。攻撃すれば、反撃を受けることもあります。それなら逃げるほうを先に選ぶのが、生きものとして理にかなった振る舞いなのではないか、と考えています。
ただし、刺さないわけでも、刺してこないわけでもありません。私たちが刺されなかったというだけです。
働き蜂が巣を守るようになると危険
働き蜂が育つと、巣を守る役目はその働き蜂に移ります。同じ種でも、ここから先は話が別です。
オオスズメバチは土の中に、コガタスズメバチは低い木の枝などに巣を作ることがあります。草刈りも、働き蜂が生まれる前の時期のほうが安全だと考えています。私たちは梅雨入り前に一度やっておくようにしています。
スズメバチは種類によっても攻撃性が違い、オオスズメバチやキイロスズメバチのように、巣に近づいただけで威嚇や攻撃を受けることがある種もいます。素手で扱うのも、巣に近づくのも、真似はしないでください。
関連情報
スズメバチの対策
スズメバチの中でも、キイロスズメバチはニホンミツバチの巣箱に頻繁にやってきます。オオスズメバチは世界最大のスズメバチで、ニホンミツバチの群れを全滅させることもあります。
