Qスズメバチの巣を撤去しても、また作り直されますか?
女王蜂 1 匹で作っている春先の巣なら、同じ場所に作り直されることがあります。働き蜂が育っている巣を駆除した場合は、元のような巣に戻ることはないと考えられます。
女王蜂 1 匹の巣なら、作り直される
春先のスズメバチの巣は、冬を越した女王蜂がたった 1 匹で作っています。働き蜂はまだ 1 匹もいません。
私たちは、ウッドデッキの屋根の下にできたとっくり型の巣を撤去したことがあります。コガタスズメバチという、住宅地の庭木や生け垣にも巣を作る種類です。
人がよく通る場所だったため、女王蜂が巣の材料を集めに出た、留守の隙を狙いました。
しばらくして、女王蜂が戻ってきました。周囲を飛び回るだろうと思っていたのですが、あっさりと巣があった場所に戻り、残っていた巣の付け根に、また巣を作りはじめました。
視聴者の方からも「数日後には同じ位置に作り直されていた」「数センチ離れたところにまた巣ができていた」という声が届いています。
作り直せても、育つとは限らない
ただし、この女王蜂が作り直したのは、そのとき持ち帰った 1 回分の巣材を塗り広げたところまででした。そのあと女王蜂は飛び立ち、何十分待っても戻ってきませんでした。もう戻ってくることはないのだろうと思います。
作り直しても、女王蜂は 1 匹のままです。最初の働き蜂が羽化するまでの約 1 ヶ月間、巣作りも産卵も、幼虫の餌にする虫を狩ることも、すべて自分でこなさなければなりません。
この時期に女王蜂がいなくなれば、その巣はそこで終わります。
働き蜂がいる巣は、元に戻らない
働き蜂が何十匹、何百匹と暮らす大きな巣を駆除した場合は、話が変わります。この時期の女王蜂は巣の奥で産卵に専念していて外に出ないため、巣ごと駆除されればいなくなります。
巣の中にいた卵や幼虫、サナギもまとめて失われます。新しい蜂が育つより先に、今いる蜂がいなくなってしまうのです。
卵から成虫になるまでには 1 ヶ月から 40 日ほどかかります。一方でスズメバチの働き蜂は、羽化してから 3 週間ほどで死んでいくと言われています。
さらに、成虫は巣の中の幼虫が口から出す液体をなめて生きています。駆除でその幼虫がいなくなるため、巣のあった場所に戻ってきた働き蜂も、やがて姿を消していくと考えられます。
関連情報
スズメバチの対策
スズメバチの中でも、キイロスズメバチはニホンミツバチの巣箱に頻繁にやってきます。オオスズメバチは世界最大のスズメバチで、ニホンミツバチの群れを全滅させることもあります。
