Q強制捕獲した分蜂群は別の場所に移動させた方がいいですか?
元の巣箱の近くに置いてもミツバチは迷いませんが、別の場所に移動させるのがおすすめです。定着率が上がり、蜜源不足も防げます。
強制捕獲はどんな方法?
分蜂(ぶんぽう)したニホンミツバチは、新しい巣が見つかるまで木の枝などに固まって待機します。この塊を「蜂球(ほうきゅう)」と呼びます。 強制捕獲とは、この蜂球を直接巣箱に入れて飼い始める方法です。ミツバチが自分から待ち箱に入る「自然入居」とは異なり、人間が巣箱に移すため「強制捕獲」と呼ばれます。
近くに置いても迷わない
「母群の巣箱のすぐ隣に置いたら、ミツバチが間違えて別の巣に入ってしまうのでは?」と心配する方もいますが、その心配は不要です。
ミツバチは自分の巣の位置を正確に記憶しています。巣箱を隣に並べて設置しても、それぞれのミツバチが自分の巣にきちんと帰ります。
移動させた方がいい理由
近くに置いても迷いませんが、それでも移動をおすすめするのには 2 つの理由があります。
分蜂群を強制捕獲した場合、ミツバチたちは「新居を探していたところを拉致された」ような状態です。元の場所にそのまま置いておくと、10 回に 1、2 回は出ていってしまうことがあります。別の場所に移動させると、いなくなることがほとんどなくなります。
1 つの群れからは春の間に 3〜4 回の分蜂が起こることがあります。全部捕獲すると、1 群れが一気に 5 群れに増えます。同じ場所にこれだけの群れがいると、周囲の花の蜜を奪い合うことになり、群れの調子が悪くなったり、蜂蜜がたまらない群れが出てきます。
1 箇所での飼育は 1〜2 群れ程度にとどめ、それ以上は別の場所に分散させましょう。
飼育場所を分散させよう
自然入居の捕獲でも、巣箱は分散して設置することが勧められています。強制捕獲した群れの移動先としても使えるため、複数の飼育場所を確保しておくと大きなメリットがあります。
分蜂シーズンが始まる前に、移動先の候補をいくつか見つけておくとスムーズです。
当日の夜に移動させる
強制捕獲した直後に巣箱を移動させてはいけません。捕獲時に周囲を飛んでいた蜂が戻ってこられなくなり、大量の迷子蜂が出てしまいます。
当日の夕方、暗くなってから巣箱を回収します。日が暮れると、昼間に飛んでいた蜂もすべて巣箱の中に戻っています。
夜のうちに新しい場所へ運び、設置しておきます。まだ巣ができていない段階なので、比較的安全に移動できます。
動画
分蜂群を強制捕獲して別の場所に移動させる様子を動画で紹介しています。手順がわかれば意外と簡単にできることがわかります。
関連情報
飼育群の分蜂捕獲
分蜂集合板を使えば飼育群の分蜂を効率的に捕獲できます。設置角度は20〜30度、元の巣箱から10m以内がポイント。強制捕獲の方法と動画も紹介。

たくさん巣箱を用意する
ニホンミツバチの捕獲率を上げるには巣箱を5個以上用意し、分散配置するのがコツ。1箱だけでは望みが薄いので、 友人・親戚の土地も活用しましょう。










