Qハチミツを採った後に巣落ちが起こりやすいのはなぜですか?
採蜜では巣全体を天井から吊り下げて支えていた最上段を切り離すため、巣を支える力が弱くなります。夏場や巣がまだ小さい段階での採蜜は特に危険です。
最上段は巣を支える役割が大きい
ニホンミツバチの巣は、天井から下に向かって作られていきます。 重箱式巣箱では、しばらくすると壁にも巣が付けられて、天井と壁面が巣を支えていきます。
二段目以降の壁にも巣は付けられていますが、最上段が巣を支える役割は最も大きくなっています。
採蜜で、最上段が切り離される
採蜜では、ハチミツがたっぷり貯まった最上段を切り離して取り出します。
切り取られた直後の巣は、それまで最上段が担っていた「天井への固定」を失っています。
ニホンミツバチはこの後、新しい最上段の巣を天井へ付け直していきます。
しかし付け直しには時間がかかり、その間は巣を支える力が落ちたまま過ごすことになります。
ここに採蜜後の巣落ちが起こりやすい理由があります。
早すぎる採蜜・夏の採蜜が危ない 2 つの理由
採蜜後の巣落ちが特に起こりやすいのは、次の 2 つの状況です。
例えば 3 段しか伸びていないのに 1 段採ってしまうような早すぎる採蜜です。
巣全体がまだ小さく、2 段目の壁面固定も進んでいないため、最上段を失ったときに巣全体を支えきれません。
最低でも 4 段いっぱいになるまで待ってから採蜜してください。
巣は蜜蝋(みつろう)という蝋(ろう)でできており、気温が高くなると柔らかくなります。
夏場は巣自体が重さに耐える力を失いかけている状態です。
そこに採蜜で支えを取り外せば、巣落ちの危険は一気に高まります。
夏の採蜜は避け、涼しくなる秋まで待つことが大切です。
関連情報
巣落ちの全般的な対策については、こちらの記事で詳しく紹介しています。
暑さ・巣落ち対策
ニホンミツバチの巣落ちは暑さが原因で起こります。日陰への設置、遮光、適切な板厚の巣箱、夏場の採蜜を避けるなどの対策で巣落ちは防げます。
採蜜の具体的な手順については、こちらの記事をご覧ください。
採蜜方法
ニホンミツバチの採蜜時期は主に夏から秋。重箱式巣箱の最上段を切り離し、たれ蜜と圧搾でハチミツを収穫する方法を動画付きで解説します。

