Q冬のミツバチには近づかない方がいいですか?
はい、冬のミツバチには注意が必要です。普段は穏やかなニホンミツバチでも、冬は巣に近づいただけで刺してくることがあります。貯めたハチミツを守ることが群れの生存に直結するため、外敵に対して神経質になっているのです。
ニホンミツバチは普段とても穏やかです。しかし冬になると一変して攻撃的になります。暖かい季節には平気で近づけた群れでも、冬は突然刺してくることがあります。
なぜ冬だけ攻撃的になるのか
ミツバチは冬の間、巣の中で数千匹が固まって「蜂球(ほうきゅう)」を作り、筋肉を震わせて発熱することで寒さをしのいでいます。この間、外に出て花の蜜を集めることはできません。
つまり、巣に貯めたハチミツだけが唯一の食料です。このハチミツがなくなれば群れは餓死してしまうため、冬のミツバチは「ハチミツを守ること=群れの生存」という状況にあります。そのため、巣に近づくものに対して非常に神経質になるのです。
また、冬は巣を離れて活動することがほとんどないため、侵入者を追い払うよりも直接攻撃する防衛行動を取りやすくなるとも言われています。
集団で攻撃してくることも
暖かい季節では、怒った一部の蜂が単独で向かってくることがほとんどです。しかし冬は刺激に対してより敏感になっており、群れ全体で攻撃してくることもあります。
カメラのマイクなど黒い毛のようなものに執拗に攻撃することもあります。これは、ミツバチの天敵であるクマなどの動物から巣を守る本能が働いていると考えられています。
普段は穏やかな群れでも、冬の間は防護服を着用するなど十分な注意が必要です。観察したい気持ちはわかりますが、冬はミツバチにとってハチミツを守る大切な時期。できるだけそっとしておいてあげましょう。
関連情報
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動画
この動画では、冬のミツバチが攻撃的になる様子を実際に撮影しています。普段は穏やかなニホンミツバチが、カメラに向かって威嚇・攻撃してくる様子がわかります。越冬中の巣箱を観察する際の注意点として参考にしてください。
越冬の詳しい様子に密着した動画もあります。ミツバチがどのように冬を乗り越えているのか、その生態がわかります。




