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Q
ニホンミツバチは逃去するのですか?

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ニホンミツバチは逃去することがありますが、「逃去癖がある」「気まぐれに逃げる」というのは誤解です。逃去するのは群れの状態が悪いときで、元気な群れが逃げることは稀です。

 ニホンミツバチは逃去(とうきょ)することがあります。ただし、「逃去癖がある」「気まぐれに逃げる」というのは誤解です。

目次

逃去癖は誤解

ニホンミツバチの解説では「逃去癖がある」「気まぐれに逃げる」と強調されることがありますが、これは事実とは異なります。

実際の養蜂で逃去に悩まされることはそれほど多くありません。逃去する群れの多くは、すでに状態が悪くなっています。蜂蜜をたくさん貯めている元気な群れが突然逃げることは稀です。

逃去が起きたとしても、「逃げられて困った」というよりは、「なぜ不調だったのか」という感じになります。逃去は群れの状態が悪くなった結果であり、突然やってくる災難ではありません。

A
ニホンミツバチは、環境が悪化し、群れの存続が危うくなると、別の場所に巣を作り直します。「逃去」や「逃亡」など呼ばれます。元気な群れが逃亡することは稀です。詳しくは、こちら

逃去する主な理由

逃去が起きるのは、群れの存続が危ぶまれるような状況です。

  • 蜜源の不足 — 周囲に花が少なく、エサが確保できない
  • スムシの繁殖 — 群れが弱っているときに巣を侵食される
  • オオスズメバチの襲撃 — 巣箱を守りきれないと判断した場合
  • 巣の崩壊 — 暑さや病気などで巣が壊れた場合

いずれの場合も、逃去する前にはすでに危機的な状態が続いています。

オオスズメバチに襲撃された場合も、簡単に逃げることはありません。人が管理する巣箱であれば、オオスズメバチが巣箱内に侵入することはないため、包囲された状態で逃去することはあまり考えられません。

オオスズメバチが襲撃してくるのは秋です。逃去したとしてもほとんどの群れは冬を越せず消滅してしまいます。このため、逃げ出すのはかなり弱っている群れに限られます。

逃去は生存戦略

なぜニホンミツバチは逃去するのでしょうか。それは、進化の過程で、 危機的な状態になった場合、逃げ出して一から巣を作る方が子孫を残せたからでしょう。

逃去するとき、ミツバチは貯めていた蜂蜜も、育てている幼虫も、作り上げた巣も放棄します。働き蜂が成虫になるまで 20 日以上かかるのに、新しい場所で一から巣を作り直すのです。

これは相当追い詰められた状況でしかできない決断です。国に例えるなら、外敵に攻められたとき、財産も家も捨てて命からがら逃げ出すようなものです。決して「癖」や「気まぐれ」ではありません。

巣枠式巣箱と逃去の歴史

「ニホンミツバチは逃げやすい」という誤解が広まった背景には、歴史的な経緯があります。

明治時代にセイヨウミツバチが導入されたとき、一緒に巣枠式巣箱も持ち込まれました。巣枠式巣箱は巣を引き抜いて観察できる近代的な巣箱で、それまで日本で行われていた単純な巣箱とは大きく違っていました。

当時、ニホンミツバチもこの巣枠式巣箱で飼おうとしましたが、セイヨウミツバチ用の構造はニホンミツバチの生態に合わず、多くの群れが逃げ出しました。

どうやら、この経験から「ニホンミツバチは逃げやすい」というイメージが定着したようです。

現在では、セイヨウミツバチと同じ巣箱では飼えないことが広く知られており、ニホンミツバチの生態に合った巣枠式巣箱も開発されています。

また、重箱式巣箱であれば、野生のミツバチと同じような環境で暮らせるため、環境さえ整っていれば逃去することはほとんどありません。

A
見た目、性格、蜂蜜の量、スズメバチへの対抗能力など、あらゆる点で違います。ニホンミツバチは温厚で初心者向け、セイヨウミツバチは生産性が高く本格養蜂向けです。詳しくは、こちら

関連するFAQ

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春にミツバチが大量発生した場合は、まず間違いなく分蜂と考えて良いです。 分蜂とはミツバチが増える仕組みで、1群れが2群れに分かれて、1群れが移動して別の場所に巣を作ります。詳しくは、こちら

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