Qとっくり型の巣を見つけました。これは何の巣ですか?
春にコガタスズメバチの女王蜂が 1 匹で作っている、初期の巣です。働き蜂が羽化すると筒の部分はかじり落とされ、見慣れた丸い巣に変わっていきます。
とっくり型を作るのはコガタスズメバチ
スズメバチの巣というと、軒下にぶら下がる丸くて大きなものを思い浮かべる方が多いと思います。とっくりを逆さにしたような巣は、その丸い巣になる前の姿です。
作っているのは女王蜂で、たった 1 匹です。冬を越した女王蜂が、5 月ごろから巣を作りはじめます。
まず巣を覆うように外壁を伸ばし、丸く覆いおえると、今度は下側へ筒のように伸ばしていきます。こうして、とっくりをひっくり返した形になります。
私たちも、女王蜂が筒を下へ伸ばしていくところを撮影しました。このとき測った巣は、直径 10cm ほどでした。
女王蜂が 1 匹でいるあいだ、この形は保温と、外敵が入りにくくすることに役立っていると言われています。
一部の離島を除けば、日本でとっくり型の巣を作るのはコガタスズメバチだけです。軒下や庭木でとっくり型を見つけたら、コガタスズメバチの巣と考えてよいことになります。
筒は働き蜂にかじり落とされる
とっくりの形が見られるのは、働き蜂が育つまでの間だけです。
6 月ごろ、最初の働き蜂が羽化します。
すると、女王蜂が作った先端の筒は、働き蜂たちにかじり落とされてしまいます。
筒がなくなった巣は、そこから丸く広がっていきます。私たちが見た巣も、筒が消えたあとは丸いボール型になっていました。
この時期なら、駆除しやすい
とっくり型の時期は、巣の中に女王蜂しかいないか、働き蜂がわずかにいるだけです。
このうち女王蜂 1 匹だけの巣には、目の前まで近づいて撮影したこともありますが、攻撃してきませんでした。
ただし、刺さないわけではありません。巣に触れたり、女王蜂を追い回したりすれば刺されます。
いずれにしても蜂の数は少ないため、比較的安全に駆除ができます。
働き蜂が増えてくると、自分で手を出せる状態ではなくなります。
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