Q分蜂の大群がスズメバチということはありますか?
分蜂の時期に見かけるハチの大群がスズメバチであることはありえません。スズメバチは春の時点で女王蜂が単独で行動しており、大群を作ることができないためです。
春のスズメバチの状態
スズメバチの生活は、毎年リセットされます。3〜5 月のスズメバチには「大群」が存在しません。
秋の終わりになると、巣にいた働き蜂はすべて死んでしまいます。冬を越せるのは、交尾を終えた女王蜂だけです。女王蜂は木の皮の下や土の中にもぐり、たった 1 匹で冬眠します。
春になると女王蜂は冬眠から目覚めますが、仲間は 1 匹もいません。巣作りの場所を探し、材料を集め、卵を産んで育てるところまで、すべてを 1 匹でこなします。最初の働き蜂が羽化するまでには時間がかかり、スズメバチの巣が大きくなるのは夏以降です。
ミツバチは群れごと越冬する
スズメバチとは対照的に、ニホンミツバチは数千匹の群れがそのまま冬を越します。女王蜂も働き蜂も巣の中で固まり、お互いの体温で暖め合って冬を乗り越えます。
春になると、群れを増やすための繁殖行動として分蜂(ぶんぽう)が始まります。古い女王蜂が働き蜂の約半数を連れて巣を出て、新しい住処を探します。このとき数千〜数万匹が一斉に飛び立つため、街中で目撃すると驚きますが、これはミツバチにとって自然な行動です。
つまり、春にハチの大群を見かけたら、それはミツバチの分蜂です。「女王蜂が 1 匹で巣作り中」のスズメバチに、大群を作ることはできません。
セイヨウミツバチの可能性
大群の正体がスズメバチでないことは確実ですが、ニホンミツバチではなくセイヨウミツバチの分蜂群である可能性はあります。
セイヨウミツバチは養蜂場で飼育されており、通常は分蜂させないよう管理されています。しかし、管理が行き届かずに分蜂してしまうことがまれにあります。
いずれにしても、春の大群はミツバチの分蜂であり、スズメバチの心配は不要です。
関連情報
分蜂とは
分蜂とは、ニホンミツバチの群れが2つに分かれる現象です。春に起こる分蜂は、野生のニホンミツバチを捕まえて飼育を始める絶好のチャンス。時期・回数・仕組みを詳しく解説。

スズメバチの対策
スズメバチの中でも、キイロスズメバチはニホンミツバチの巣箱に頻繁にやってきます。オオスズメバチは世界最大のスズメバチで、ニホンミツバチの群れを全滅させることもあります。










